「寒い冬だからこそ 外に出よう」

12月にもなると太陽は昼でも低く、沈むのが早い。毎年繰り返すことだけれど、改めて日が暮れる早さに驚く。3時半くらいには夕方なんじゃないかと思うくらいの高さになり、暗くなり始め、4時過ぎには沈み始める。村の場合、山に囲まれているので日が沈むのが余計に早い。そして、6時くらいにはもうオリオン座が南東の空の低い位置に見えている。暗くなるのが早い分、夜も長くなるし、冷え込むので屋内にいる事が増えてしまっていた。

しかし先日の朝、すでに日は昇り始めていた頃、寒さに震えながら北登の散歩をしていたら、タンポポの花が一輪咲いていた。越冬する野草は厳しい冬を乗り切るために地面いっぱいに葉を広げ、少しでも多く日光を取り込もうとする状態になっているが、その中で、タンポポだけが花を咲かせていた。




里山の広葉樹は落葉し、目にする生き物の数も減っている。さらには、花を咲かせる植物も他には見られないので、その中で冷たい風に当たりながらも黄色い花を咲かせるタンポポは目立っていた。暖かくなった日中にミツバチも蜜を集めにやって来ることもあった。12月に突入したこの時期に花を咲かせるなんてすごいや。

日が沈むのは早いしどんどん寒くなる一方だけど、僕自身屋内にいるばかりでなく、外に出て日光を浴びる事はもちろん、こういう冬だからこそ観察出来ることを目で見て感じる事も大切だと思った。

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