「村で味わう 本場の味」

今回、村で冷麺を作った。
この冷麺をつくるに当たって村に来て下さったのは日本に住む韓国人のチョン・ラクスンさん、通称・楽ちゃん。17年も日本に住んでいるが、今でも驚いたりした時は韓国語がポロリと口から出てしまう。お茶目でかわいらしい人だ。
考えてみれば、飛行機ですぐに行けてしまうお隣の国、韓国。そんな一番近くにある国なのに知らないことだらけだったことに気づかされた。

僕の知識不足だと思うけれど、まず水キムチも正直知らなかったし、辛くないキムチがある事すら知らなかった・・・。さらに、キムチを土の中に保管し、雪で埋もれないように三角の藁小屋を設置した風景は韓国の文化に触れられた気がして勉強になった。でも、それが村の畑のど真ん中にある光景は何だか新鮮で面白かった。
冷麺もはじめて知る事が多かった。例えば、昔は緑豆と蕎麦を使って麺をつくり、水キムチのスープを使っていたという事。日本で食べ親しんでいる冷麺は、麺に小麦粉が使われ、スープは肉などでダシを取られたものだ。もともと食べていた日本の冷麺も好きだが、水キムチを使った伝統的な冷麺もさっぱりしておいしかった。




そして、楽さんが水キムチを作っている時に話してくれた、「日本人は野菜の皮を剥いて捨ててしまうけれど、本当にもったいない」と言う言葉が特に印象に残った。韓国では、皮はあまり剥かずに使うらしい。皮辺りに栄養が詰まっているからトンチミも大根の皮など剥かず、どの材料も豪快に丸ごと漬けていた。確かに、今まで当たり前のように野菜は皮を剥いて調理していたけれど、その日本人にとって当たり前の事を違う国の人から見ると不思議に思うこともあるようだ。

冷麺と水キムチを筆頭に、今回は韓国の食文化を色々と学ぶ事ができたし、その事でちょっとだけ韓国という国を知れたと思う。韓国には行った事はないけれど、韓国に行って色々な本場の韓国料理を食べてみたいと思った。

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