TOYOTAプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップジャパン2007

大陸予選情報

ACミラン/ヨーロッパ代表



2007.12.07 ACミラン来日会見

きのう来日したヨーロッパ代表ACミランが会見を行いました。
ガッリアーニ副会長をはじめ、アンチェロッティ監督、キャプテンのDFマルディーニ、
FWジラルディーノ、DFカラーゼが出席。スケジュールの兼ね合いから、試合直前に
来日することが多かったヨーロッパ勢でしたが、今回のACミランはリーグ(セリエA)の
協力などもあり、初戦の1週間前に来日。到着直後に、早くもトレーニングを行い、
世界一のタイトル奪取へ気合十分です。

ACミランは、2003年にボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)に敗れタイトルを逃しており、
今回はリベンジのチャンスでもあります。

ACミランの初戦は13日。対戦相手は、浦和対開幕戦勝者(セパハンまたはワイタケレ)の
勝ったチームと対戦します。

ガッリアーニ副会長
ACミランがこの大会に参加するのは6回目になり、
これは偉大なことだと思う。昨日、日本に到着し歓迎を受け、
新たな気持ちになった。昔のインターコンチネンタルカップ、
トヨタカップではない、クラブのワールドカップに参加できることに
感動を覚えた。そしてまた、こうして会見に臨むことで
新たな感慨を感じている。


飛行機の中で、アンチェロッティ監督やマルディーニら選手たちと話していたのだがヨーロッパ
という大きな大陸から参加できるチームはただ1つで、それが今年はACミランであることを
とても光栄に感じ、誇りに思っている。
ぜひともこの大会でタイトルを獲得したい。ACミランとしてはフロント、選手、チームスタッフ、
サポーターに至るまで、今シーズンの最大の目標がこの大会だ。
長旅の疲れを解消する時間が1週間もある。この野心的なタイトルを獲得するために、
あらゆる努力をするつもりだし、そのための十分な時間はある。

アンチェロッティ監督
私もこの大会を非常に重要だととらえている。
選手もタイトルを獲得したいという強い気持ちを持っている。
各大陸から強敵が集まっているが、ベストを尽くし
最後にはタイトルを獲りたい。
うちのチームにはその力があると思っている。



DFマルディーニ
ガッリアーニ副会長とアンチェロッティ監督が言ったように、
選手一人一人にとって到達すべき目標は、
タイトルを獲得すること。
私個人は以前にもこの大会に出場したことがあるが、
今回は新たな気持ちで挑みたい。




FWジラルディーノ
私は、この大会に参加するのは新しい経験。
チームにできる限りチームに貢献して、
優勝トロフィーを持ち帰りたい。




DFカラーゼ
この大会は決して簡単ではないと思う。
だからこそ早めに来日し、準備を万全にしようとしている。
ACミランは、ヨーロッパチャンピオンズリーグや
UEFAスーパーカップを獲得したが、
このクラブワールドカップのタイトルも、
ぜひ加えたいと思っている。


Q.マルディーニは、この大会が国内外含めて
最後の試合になるという報道があったが?

DFマルディーニ
そういったことはない。私には、2008年の6月までACミランとの契約が残っている。
残りの6カ月をきっちりやっていこうと思っている。今は調子もいい。
途中で、契約解除するようなことはないのでご心配なく。(笑)

Q.チャンピオンズリーグ優勝、カカのバロンドール受賞、
イタリア代表のユーロ予選首位通過、インザーギの(UEFAの)大会通算ゴール新記録。
うれしい一連の出来事を締めくくる上でこのタイトルも獲得すれば、
皆さんは楽しいクリスマスを迎えられるのでは?

ガッリアーニ副会長
昨日の夜、監督やマルディーニと話していたのはまさにそのことだったよ!
あらゆる努力を惜しまず、ぜひこのクラブワールドカップのトロフィーをミラノに持ち帰りたい
というのが、我々の強い気持ちだ。この大会は、今までのインターコンチネンタルカップとは違い、
全世界のタイトルだから、ぜひトロフィーを持ち帰りたい。それがACミランの目標だ。

Q.前回も優勝を逃し、アンチェロッティ監督にとって日本はあまりいい土地とは言えない?
DFマルディーニ
確かにその時は優勝できなかったが、ここまで来れただけでもすごいことだ。
優勝するかどうかは、運もあるので仕方なかった部分もある。
今回、我々は世界のベストチームの1つとして参加する。前回、成し得なかった優勝を果たしたい。

Q.対戦相手として3つのチームが考えられるが、各チームへの対策は?
アンチェロッティ監督
今まで、それぞれのチームの試合をいくつか見ている。
今夜も次の試合も見られるので心配はしていない。
様子を見ながら、戦術を練っていくつもりだ。それぞれ手強いチームだと思っている。

Q.初めて出場した時(1989年トヨタカップ)と今回の来日では、どのような違いがある?
ガッリアーニ副会長
まず言いたい事は、私自身をはじめ、アンチェロッティ(当時選手、現監督)、マルディーニ、
タソッティ(当時選手、現アシスタントコーチ)ら18年前と同じメンバーが、数多く
再来日できたことをうれしく思う。前回との違いは、まずスケジュールがあげられる。
当時は、水曜日に到着して木曜日に試合、翌日に帰国というハードスケジュールだった。
選手のメンタル的な準備すら整っていなかった中での試合だったと思う。

そういう状況では、ヨーロッパのチームはなかなか結果を出せず、南米チームの優勝が多くなる
結果となった。今回は、何カ月も前からこの大会に向けた準備をやってきたし、
現在はチームドクターたちが選手たちのコンディションを整えるために努力している。
我々にとって、クラブワールドカップはヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝と同じくらい緊張する、
重要な試合だと思っている。
ACミランの70%のチームを連れてきており、ここでACミランのベストを出すつもりだ。

Q.マルディーニ選手にとって一番苦い経験は、2002年のワールドカップか、
  それともトヨタカップでの敗戦か?

DFマルディーニ
どんな試合でも、負けた試合を思い出すのは苦いものだ。
自分はベレス・サルスフィエルド(1994年)とボカ・ジュニアーズ(2003年)に
負けた試合を一番よく記憶している。

Q.日本から戻ってすぐにまた試合があり、スケジュールが詰まっている。
  多くのレギュラー選手を連れてきたが、
  この大会に参加することに本当にメリットがあるのか?

ガッリアーニ副会長
飛行機の中で選手と話したが、この試合で一生懸命プレーすることが大事で、
リバプールと試合をすることよりも大事だという話をした。
確かにハードなスケジュールだが、この大会に出場する重要性を感じている。
私がピッチに出るわけではないが。(笑)
どのような世界大会にも参加するメリット、デメリットがある。我々はそれを前向きにとらえている。

アンチェロッティ監督
確かにイタリアに戻るとすぐに、3試合が待っているが、できるだけ力を
回復させて国内リーグ戦にも立ち向かっていきたい。
国内リーグでは(来シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグ出場権の手に入る)
4位のチームとの差を埋めたい。

Q.浦和レッズと対戦する可能性があるが、分析は?
アンチェロッティ監督
浦和はホームで戦えること、時差ぼけがないことから、ほかの出場チームより優位に
立っていると思う。優れたブラジル人選手もいるし、ドイツ人のしっかりとした戦略を立てる
監督がいるので、侮れないと思う。

Q.ジラルディーノが、2005年の移籍の際に、ACミランを選んだ理由は?
  そして、カラーゼはけがから回復し、再びサッカーができることをどう感じている?

FWジラルディーノ
この3年間、ACミランにいることで、ヨーロッパチャンピオンズリーグで優勝できたし、
UEFAスーパーカップにも勝てた。そして今、この大会にも出場できている。
このような機会を与えられて、本当にACミランを選んで良かったと思っている。

DFカラーゼ
今は体調も戻って、コンディションは大丈夫なので、ぜひとも試合で貢献したい。
ACミランと一緒に、この大会に来られて良かったと思っている。

Q.2002年ワールドカップで活躍したがロナウドが、今はけがをしている。
  彼にかける言葉は?

DFマルディーニ
ロナウドのふくらはぎのけがはだいぶ良くなり、治ったと思っていたが、まだ故障が続いている。
彼のような世界大会での経験がある選手が出られないのは、非常に残念だし、心配もしている。
彼が一日でも早くケガから回復するよう、みんなで見守っていきたい。

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