TOYOTAプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップジャパン2007

大陸予選情報

ACミラン/ヨーロッパ代表



2007.12.09 インザーギ「足りないタイトルを獲得しに来た」

9日、練習に先駆けてFWインザーギが会見を開きました。
4日のヨーロッパチャンピオンズリーグ、対セルティック戦でゴールをあげ、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)のカップ戦通算ゴール数を63とし、「爆撃機」と呼ばれたゲルト・ミュラーの記録を塗り替えたばかりです。
世界中から集まったメディアの注目度も高く、そのリクエストが実現したかたちとなりました。

Q.今シーズンは、チャンピオンズリーグ、スーパーカップ、ヨーロッパのゴール新記録と素晴らしい活躍だが、キャリアの集大成という感慨がある?
集大成というより、2007年はACミランにとって忘れられない年になると思う。
自分にとっても、これまで最高の年と言える。本当に素晴らしい出来事の多い年だね。
足りないのはあと一つ。それが、この大会だ。簡単なことではないが、全力を尽くすつもりだ。
今年は、チームにとって、私にとって、最高の栄誉の年と言える。

Q.クラブワールドカップとは?
ACミランが獲得していないタイトルは、これだけだ。
我々は2001年に苦労して(セリエA)4位に入って以来、ヨーロッパチャンピオンズリーグで2回優勝、数々のスクデット(セリエA優勝)、それにスーパーカップと、数多くのタイトルを獲得したチームだ。
しかし、この大会が厳しい戦いになることは、全員覚悟している。

時差もある。決勝に進む場合(トーナメントの関係で)対戦相手には、日程的に1日の余裕があり、相手に有利に働くだろう。優勝には多くの困難が伴う。ベストの対策をとり、戦う準備は整っている。
真のクラブのワールドカップとして、年々この大会の重要性も高まっていることは十分分かっているつもりだ。
優勝できれば、すばらしいこと。

Q.この大会に出場することで、帰国後のコンディション調整が難しくなるが、それでも意義ある大会か?
私はそう思っている。クラブの世界チャンピオンになることは、名誉なことだ。
まず、ヨーロッパで優勝しなければ、出場できないのだから。
時差を克服し、環境に慣れる必要もあるけれど、チームメイトは皆、ここに来たことを喜んでいる。
全員にとって大切な大会だ。

Q.2試合ともプレー出来る準備は出来ているのか?
これは、アンチェロッティ監督に聞いてもらわないと。(笑)自分の調子はとてもいい。
しかし、レギュラー組は、みんな好調だから。木曜日(準決勝)の先発メンバーを決めることが
出来るのは監督だけ。

Q.対戦相手の印象は?
浦和については、まだそんなに良く知っているわけではないが、スピードがあり
テクニックもあり、サポーターが熱狂的だと聞いた。ボカのことは良く知っている。南米のチームらしい
手強い相手で、フィジカル面も強い。今の段階では、ボカについては考えていない。決勝に進む前に
目の前の相手を、十分に注意する必要がある。
いずれにしても、対戦相手が決まるまで、監督は指示を出さないしね。

Q.2007年を振り返ると?
自分のキャリアの中で、最高の瞬間とも言える。こういう時には、つらさを感じず、とにかくプレー
したいという気持ちが高まるだけ。素晴らしい一年だから、最高の形で終わりにしたい。
それに、ここでいいプレーをしたいのは、日本での温かい声援に応えたいからでもある。
今なら、最高の状態で試合に臨めるので、うれしく思う。

Q.大舞台に強い秘訣はある?
特に秘密はない。ラッキーだったとも言える。ゲームには、多少の運も必要だ。
幸運なことに、アテネ(チャンピオンズリーグ決勝)やモンテカルロ(スーパーカップ)で
ゴールを決められたのも、運が自分に味方してくれたのだろう。
でも、私はフィジカル面でもメンタル面でも、全ての試合に十分な準備をしている。
決勝だけじゃない。

Q.あなたにとってこの大会にはどんな意味が?
とても重要な意味がある。イタリア代表として、ワールドカップに出場するために日本に来た時のことも覚えている。今回多くのチームと戦い、クラブのチャンピオンになることが、出来れば素晴らしいこと。まだ手に入れていないタイトルはこれだけなので、チームも一番の目標に掲げている。
まだ対戦相手が決まっていないので、明日の試合(セパハン対浦和レッズ)を見て、木曜日の試合に備えたい。

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