2007.12.15 明日決勝!アンチェロッティ監督会見
15日、決勝を明日に控えたACミランは、午後3時から約1時間ほどの軽めの調整を行いました。
浦和レッズとの試合中に、右足の爪を割ったMFカカは、別メニューとなりましたが、心配する報道陣を前に「明日は大丈夫」と笑顔を見せていました。
試合会場となる横浜国際総合競技場では、アンチェロッティ監督とDFカラーゼが公式会見に臨んでいます。
アンチェロッティ監督
Q.決勝でフォーメーションは変えるつもりか?
変えるつもりだ。自分の頭の中でははっきりしているが、今教えることは出来ない。
決勝での戦いには、自信を持っている。我々には、高いモチベーションと、勝利への意欲も十分にあるし、勝利を確信している。
Q.ボカ・ジュニアーズの攻撃的なアルゼンチンサッカーを恐れているか?
恐れてはいないが、ボカは非常にアグレッシブなスタイルで、特に中盤が素晴らしい。
フィジカル面も強く、中盤で持ちこたえることができるチームだ。
Q.今回のボカは4年前と変わったか?
※2003年のトヨタカップでACミランはボカに敗れている。
もちろん変わったと思っている。とても若い選手が多くなり、非常にレベルの高いチームだ。
4年前と比べれば、プレーの質も経験値も上がり強くなっていると思う。
Q.優勝候補はどちらのチームか?
私がいつも言っている事だが、決勝ともなれば1つの要素だけでは予想などできない。
いろいろな要素を、総括して予想するものだ。お互いの高揚感、ポジティブな姿勢なども結果を左右するので、どちらが有力とは言えない。
しかし、私は自分たちが強いと感じている。我々の経験を生かして、決勝に立ち向かいたい。
Q.数々の決勝を戦ってきているが、クラブワールドカップの決勝はこれまでのものとは違うのか?
今回は試合への準備期間を十分にとり、時差ぼけ対策もやってきた。
非常にいいコンディションで試合に臨める。
自分たちの可能性を、全部出し切れると思っている。
決勝前日として、いい意味で選手のテンションが高い。
こんなに長い時間をかけて準備ができたのは初めて。とてもいい状態だと思う。
Q.決勝は延長戦、PK戦にまでもつれ込むと思うか?
決勝なのだから、その危機感は持っている。
それよりも、自分たちの持っている力を全て出し切っていい試合をすることが大事。
延長戦、PK戦になっても対処していける自信がある。
Q.過去、ヨーロッパ勢は、南米代表に敗れているが、そのことをどう考えたか。また、ACミランのスタメンにイタリア人が6人いるが?
確かに、他のチームと比べればイタリア人が多い。しかし、イタリア人が少なくても、(過去の欧州勢は)強いチームだったと思う。
我々はイタリアの街”ミラノ”という名を持ち、イタリア代表としての誇りを持っている。
そして、過去のヨーロッパ代表の結果が、我々の教訓になったとは思っている。
Q.今大会に向け、どのように準備をしたのか?
南米との比較で言えば、前身であるインターコンチネンタルカップ、トヨタカップの時代から、ヨーロッパにとってこの大会は、それほど重要ではなかった。だが、今回は違う。ACミランはクラブワールドカップを最も重要な大会と位置づけ、挑んでいる。
Q.ボカ・ジュニアーズで危険な選手は?
ボカの選手たちはクオリティーが高く、特に中盤のバネガ、カルドソ。また前線では、パラシオとパレルモは能力が高く、危険な選手ばかりだと思う。
Q.パレルモは今大会の公式球に不満だそうだが、ACミランの選手たちはどうか?
いいボールだと思うし、違和感は感じていない。
表面のグラフィック模様がこれまでと異なるだけで、しっかりとしたボールだと思う。
DFカラーゼ
私もボールに対しては何も(違和感は)感じていない。
自分の体調に関しても、何の不安も感じていないし、フィジカル的にも最高のコンディションで臨めると思う。
Q.パレルモの分析はしているか。どんなところが危険だと思うか?
パレルモはFWとしてフィジカルが強く、頭もいい。彼の出ている試合をいくつか見ただけだが。
ただ1つ言えるのは、彼以外にもいい選手は何人もおり、危険な存在だということ。警戒を怠ってはいけない。