2007.12.06 主力選手が離脱?!セパハン 試合前日会見
明日開幕を迎えるTOYOTAプレゼンツFIFAクラブワールドカップジャパン2007。
初戦を控えたアジア準優勝のセパハンが、試合会場となる国立競技場で最終調整を行いました。また、会見の席にはボナチッチ監督に加え、ケガが心配される司令塔ナビドキアが出席しました。
Q.ナビドキアとカリミが負傷の状態は?
ボナチッチ監督
2人は日本に来てから悪くなっている。
気候(寒さ)の影響もあるかもしれない。
今のテヘラン(イランの首都)は20度だった。
確かにケガはしているが、明日までに治ってほしいと思っている。
カリミは試合に出る可能性があるが、ナビドキアはまだ治療が必要だ。
その他の2人も38度の熱があってコンディションが悪い。
Q.明日勝てば、アジアで敗れた浦和レッズともう一度戦うことになるが対策は?
明日ワイタケレに勝ってから、浦和レッズのことを考えたい。
Q.もう一度浦和レッズと戦いたいという気持ちはないか?
もちろんある。しかし監督として、まず第1戦のことを考えるようにしたい。
全てはそれから。アジアの決勝で我々は敗れたが、後半はよかった。
最終的には、浦和が勝ってチャンピオンになったけれども。
Q.今の浦和レッズは、これまでとは違うのでは?
皆さん、浦和レッズのことばかり聞くが、明日の試合はワイタケレで浦和ではない。
ワイタケレの話をしましょう。
Q.コンディションの良くない選手たちのことを詳しく教えて欲しい。
日本に到着してからとても寒かったので、選手たちが高熱を出した。
現在は点滴などの治療をしており、試合当日までに治ってくれることを祈っている。
彼らは体調が悪いとしかいいようがない。
(首都の)テヘランだけでなく、(ホームの)イスファハンも日本よりはるかに暖かったしね。
Q.ワイタケレについて分かっていることはあるか?
私はオークランドでの監督経験があり、当時の友人にワイタケレ情報を集めてくれるよう頼んだ。
興味深い情報が入ってきたので、明日の試合にも役立つだろう。
Q.ワイタケレはセパハンより年齢の高い選手が多いが?
試合が始まれば年齢は関係ない。平均年齢が向こうの方が高いことは知っているが、コインの
裏表のように良い面と悪い面がある。つまり、彼らは我々より速く走れないかもしれないが、
経験がありクレバーなプレーをするかもしれない。
我々は一生懸命練習をしてきた。明日の試合で100パーセントの力を出せるように、
今も準備をしているところだ。
明日はベストを尽くしたい。相手を過小評価してはいけないことを、強調しておきたい。
Q.ワイタケレは体格が大きくセットプレーに強いが、対策は?
われわれもセットプレーの練習をしている。ワイタケレはイングランドスタイルで、イングランドでプレーした経験がある選手も何人かいる。
しかし相手を恐れてはいないし、準備もできている。明日は勝ちたい。
繰り返しになるが、ワイタケレを侮ってはいけないということを、我々だけでなく、ここにいる皆さんにも認識してほしい。このような大会に出てくるのだから、それに見合った力を持っているチームなのだから。
Q.親交のあるオシム監督に、この大会を終えた後に報告したいことは?
監督自身だけでなく、オシム・ジュニア(アマル氏)と家族の方々に対し、気の毒な気持ちで
いっぱいだ。昨日アシマ夫人と話し、回復に向かいつつあると聞いている。
まずは人間として、命をとりとめて生活ができるようになることが第一で、
監督として復帰するのは次の話だとおっしゃっていた。
私の知る限りでは、集中治療室にいるために、家族以外は会えないということだ。
どういうことを伝えたいかということだが、それはここでは答えない方がいいのでは。
Q.ナビドキアは明日、チームメートに浦和戦のチケットを託すことになる。また対戦出来るとしたら次こそは倒すという気持ちか?
浦和がリーグで優勝できなかったことは知っている。
そういう意味ではメンタル的に、向こうにプレッシャーがあるかもしれない。
また、主力のポンテが負傷し、ほかの選手のコンディションはよくないと聞いている。
アジア決勝から比べて、ひょっとしたら力が落ちているかもしれないね。
繰り返すようだが、明日の相手は浦和ではないことを知ってほしい。
ワイタケレに対して失礼だし、過小評価してはいけない。
MFナビドキア
浦和レッズとの2試合で、我々はいい試合をしたと思う。
明日勝てば、浦和との試合にも自信はある。自分たちの状態は、
今の浦和よりはいいだろう。
今は、サッカー選手としてこの場にいることをうれしく思っている。
ワイタケレについては、監督からいろいろと情報をきいているし、
明日は絶対に勝つ自信がある。また浦和と対戦したいしね。
ワイタケレの選手たちも力はあるが、
まず自分たちがどのようにプレーするかが大事だ。