2007.12.06 「サッカーに番狂わせはある」ワイタケレ 試合前日会見
明日開幕を迎えるTOYOTAプレゼンツFIFAクラブワールドカップジャパン2007。
初戦を控えたオセアニア代表のワイタケレが、試合会場となる国立競技場で最終調整を行いました。
会見には、ミリシッチ監督とキャプテンのDFダニー・ヘイが出席、世界の舞台への意気込みを語りました。
Q.このような大きな大会に参加する意義とは?
ミリシッチ監督
我々のようなクラブにとってこのような大会に参加するのは大きなことだ。それはビッグクラブであっても同じだと思う。
我々はとてもいいシーズンを送り、オセアニア王者という大きな成功をおさめた。このクラブのワールドカップに参加するに値すると思っている。
オセアニアサッカー連盟は、まだ小さいけれど、どんどん成長している。
イングランドスタイルを引き継ぎ、競争力もアップしている。世界のレベルに追いついてると思う。
Q.ヘイ選手はなぜイングランドからニュージーランドに移り住んだのか?
DFダニー・ヘイ
もともと私はニュージーランド出身だ。
リーズ時代(1999−2002)に、いろいろな経験を重ね、ヨーロッパチャンピオンズリーグでも準決勝まで行くことができた。
その後、プライベートなこと、家族の理由でニュージーランドに戻ったが、後悔していない。
むしろいい決断だと思っている。今は、パートタイム(セミプロ)の選手だが、この生活も楽しんでいる。
Q.開幕戦の相手セパハンは、アジアで敗れた浦和レッズとの再戦へ向け、モチベーションも高いと思うが?
DFダニー・ヘイ
パートタイマーとプロとの対戦なので、我々にとって難しい試合になるだろう。
相手を手こずらせることができると思うし、できれば自分たちが浦和レッズと戦えればいいと思っている。
ミリシッチ監督
セパハンも浦和との対戦を望んでいると思うが、サッカーにおいて番狂わせはある。
我々にもその資格があると思っている。難しい試合にはなるだろうが、波乱はいつでも起こる。
ワイタケレは、これまでも勝つのは難しいと言われているような試合にも勝ってきた。
Q.明日の試合に向けての戦術や、警戒していることは?
DFダニー・ヘイ
意気込みという意味では、この大会にふさわしいチームだという信頼感を得たいと思っている。
オセアニア代表としてのプレッシャーもあるが、その責任を果たしたい。
セパハンには世界的な選手もいるし、4番(ナビドキア)は要注意だ。
テクニックもあり、当たりに強い選手も多い。ハードな試合になると思うが、最低限の責任を果たしたいと思っている。
Q.今、「オセアニア代表としての責任」と言ったが、昨年FIFAのブラッター会長は、オークランドシティ(オセアニア代表)はこの大会に参加するレベルになかった、というような事を言っていた。参加する資格について、どのように考えているか?
ミリシッチ監督
ニュージーランドでもヨーロッパでも、大差のつく試合や、格の違いのある試合はある。
我々は大陸チャンピオンの一つで、この大会に参加する資格がある。
波乱を起こすチャンスもあると思っている。たとえ、どんな逆風が吹いても、何と言われようとも、自分たちの全力を尽くし、やるべきことをやるだけだ。
うちの選手たちはプレッシャーとも戦える。ダニー・ヘイ、サイクス、エンブレンのような経験のある選手もいる。
監督としては、不必要なプレッシャーをなくして、選手たちにはリラックスして試合に臨んでほしい。
DFダニー・ヘイ
我々はオセアニアを代表しているし、大会に出ることには大きな意味がある。
強い決意を持って、誰からも信頼を得られるようにしたい。