2007.12.07 セパハン戦後ミリシッチ監督会見
ミリシッチ監督
とてもがっかりしている。
ワイタケレはトータル7分間で
“してはいけないこと”をしてしまった。
いつもは(キックオフから)15分くらいで
温まるのだが、できなかった。
前半も後半も、それができずに失点してしまった。
DFダニー・ヘイ
とにかく最初の5分はボロボロだった。その後立ち直ることが出来たと思うし、
最初のミス以外はきちんとしたプレーができたと思う。
セパハンのナビドキアを警戒していたのだが、出場しなかった。
相手に合わせてしまい、調子が狂った。
Q.半そでの選手が多かったが、日本は寒くなかったか?
DFダニー・ヘイ
一言でいえば、寒くなかった。走り出したら温まるので。
イングランドの冬は日本よりも寒くなるので、何も問題ない。
Q.前半と後半ともに、立ち上がりに失敗したと思うが?
ミリシッチ監督
最初のゴールは、ボールがバウンドしてしまった。
2点目も、ボールがバウンドして、ラインを越えてしまったという感じ。
その後は自分たちのペースをつかもうとして、何とか頑張れたと思っている。
さっきも言ったが、結果にはがっかりしている。
試合の最初は緊張していたと思う。今まで、このような格上のチームと戦う機会はなかったので、
出だしはどうしても緊張する。今思い出しても、最初の5分でなぜあれほど
ミスを犯したか分からない。いつもどうり自分たちのやり方をしたと思うのだが・・・。
いつもリラックスして入れるので、それ(緊張)が敗因かもしれない。
Q.DFエンブレンは登録はDF。FWでプレーしていたのはなぜか?
DFエンブレン
ニュージーランドに戻ってからは、ストライカーとしてプレーすることが多かった。
背が高いので、ターゲットとして使われることもよくある。
私の15年ほどのキャリアの中で、MFもFWもDFもやっている。
今日は、トトリをうまく生かそうと思っていた。
もう少しでうまくいきそうなところもあったが・・・。
Q.セパハンの印象は?
ミリシッチ監督
非常にボールコントロールがうまかった。試合に入ってからも、
なかなか自分たちのペースをつかめず、時間がかかってしまった。
こっちがペースをつかめたと思ったら、向こうもかなり押してきた。
特に、サイドが良かった。これからセパハンも次のステップを目指していくだろうし、
我々もそうなれると思っている。
Q.前線にロングボールを入れるスタイルが後半は機能していたが、あれが本来の
ワイタケレのサッカーなのか?また、試合の後半にスタンドから声援をかけられたが?
ミリシッチ監督
確かに、ロングボールを蹴って攻撃エリアに走り込むというのが、我々のスタイルだと思う。
ロングボールを蹴って走るというのはできたが、そこから後につなげるのがうまくいかなかった。
後半になってからは、だんだん自分たちのプレーができるようになったと思う。
日本のファンは本当に素晴らしいと思った。特に最後の25分〜30分で、
ようやく我々がセパハンに、くらいつくようになった時に、日本のファンからまるで
ホームのように、あるいはそれ以上の声援を贈ってもらい、感謝している。
Q.ニュージーランドの選手にとって、このような世界大会に参加することは、
どのような意味が?
DFダニー・ヘイ
私にとってFIFAのトーナメントや、コンフェデレーションズカップのような代表の試合などに
出場することは、とても特別な思い出になる。特に今日はスタンドのファンが素晴らしかったので、
本当にホームでプレーしているような気がした。このような大会でプレーしたことがない選手も
多くいたので、私にとってもチームにとってもいい経験になったと思う。
DFエンブレン
私もFIFAのトーナメントでプレーしたことはなかった。大会組織、タイムキーピング、マナー、
そして日本のファンの皆さんはとても歓迎してくれたし、私たちによくしてくれた。
我々が良いパフォーマンスを引き出せるようにしてくれたことに、とても感謝している。
一人の選手としては、非常に大きな大会に参加できたということ、
それから後半になってから自分らしいプレーができるようになったこと。
人生最大の思い出となった。ありがとうと言いたい。
Q.この大会からの教訓は?
ミリシッチ監督
教訓としては、セパハンに集中し過ぎたということ。
相手に対してもっと早く動いて、自分たちのプレーをすべきだった。
相手にプレッシャーを与えることもできたが、もっと高いレベルでの試合もできたのでは
という思いもある。こういうレベルの試合をもっと経験していかないといけない。
まずは、国内のレベルを高めていく必要がある。
今回、我々はこのレベルでもプレーできることが分った。
ニュージーランドに戻ったら、自分たちの責任で、このレベルの戦いを国内に持ち込んで
続けていかなければと思う。いいレベルの試合を続けて、相応しいレベルのチームとなって、
この場所に帰ってきたい。
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