アレをバリバリ食べる女性!
東京で暮らす女性。
夫と娘と至って普通に暮らしているのだが…四六時中あるものを異常に欲していた!
それは氷!
実は彼女、ある時から無性に氷が食べたくなったという。
朝、目が覚めると真っ先に開けるのは…製氷室。
氷を口に入れ、昼間も夜も寝る直前までガリガリ食べる!
そんな生活が続くと、氷がなくなるだけで不安になりコンビニへ走った!
それは夏も冬も関係なく、防寒対策をしながら食べた!
ふと、もしかしたら自分は氷の依存症ではないか…と不安になり調べてみたが、この時は特にそれらしい記事は見当たらなかった。
だが実はこの行動は、女性の10人に1人がなる可能性がある血液の問題だった!
氷のことで頭がいっぱいになる生活を送るようになって2年。
ある日、友人から貧血の人は氷をよく食べる人が多いらしいという情報を聞かされた彼女。
その友人は、その事をたまたま漫画で見たのだという。
家に帰り、すぐに調べてみると…確かにあった。
それは「氷食症」というものだった。
氷食症は20代~40代の女性に多く見られ、体内の鉄分不足による貧血が原因で発症すると考えられている。
貧血の患者がなぜ氷を欲するのか?というメカニズムはまだ解明されていない。
彼女によると、氷を食べている時はなぜか幸福感と安心感が得られたという。
氷食症は鉄分の補充を薬や注射治療で行うことで、症状が改善する。
実は彼女、高校生の時から重度の貧血で、出産を機にしばらく月経が来ていなかったため貧血は治まっていた。
しかし再び月経が始まった事で、さらにひどい貧血になり氷を欲した可能性があった!
氷食症に詳しい、あびこ内科外科大橋クリニック・大橋一夫先生によると…。
氷をガリガリと噛むことで脳の血流が増加し、脳の代謝がよくなったり、あるいは精神的な安定性をもたらされるということが推測されているのだという。
彼女の場合、重度の貧血は子宮が肥大する子宮腺筋症という病によるものだと分かり、子宮全摘手術を受けた。
この手術以降、氷を食べたいという欲求は全くなくなったという。
鉄分を摂取できる薬や注射で症状が改善する氷食症。
無性に氷が食べたくなったら、貧血を疑い、医師に相談してみた方がいいかもしれない。