高校生の発明がコロナから救う?
2015年、高校生を対象とした世界最大の科学コンテストで17才の少年が脚光を浴びた。
その少年とは、世界有数の名門・ハーバード大学に通うレイモンド君。
世界中に蔓延する新型コロナウイルスにも有効とされる「あるもの」を発明したのだ。
出身はカナダ南西部の都市・バンクーバー。
実は彼、生まれながらにして超天才だった。
1歳で電化製品に興味を持ち、わずか2歳半で、複雑なブロックを組み立てていた!!
そして12歳の時、初めて発明したのが…「ウェザーハーベスト」というもの。
これは雨や風、雪で屋根に刺激が加わると発電する仕組みの装置!
それからというもの、思いついたアイデアをどんどん形に!!
祖母が階段を上り下りするときに辛そうな様子をみて、膝の筋肉アシストサポーターを発明したり…オゾンを発生させニオイを消すゴミ箱も発明した。
高校に進学すると、もの作りへの情熱は増すばかり。
そんな時…世界中から称賛された、あの発明へと繋がる出来事が起きる。
それは、エボラ出血熱の発生。
2014年、西アフリカで流行した伝染病。
感染すると、高熱や頭痛に襲われ、皮膚や口、目、消化管などから出血を起こす。
感染が確認されたのはほとんどがアフリカだったが、致死率が60%以上に及んだことから世界中が恐れた。
レイモンド君は感染症が広がることに恐怖を覚え、すぐに調べた。
すると…とあるデータに目が留まった。
2009年に流行した新型インフルエンザのケースでは、感染者が飛行機を利用すると1回のフライトで17人に感染。
2003年に流行したSARSでは3時間のフライトで22人に感染したという。
つまり、感染症患者が飛行機で世界を移動するとあっという間に世界に広がる危険性があるということ!!
天才少年の画期的な発明とは
そこで彼は独自の空調システムを発明した!
なんと、これで感染症のリスクが大幅に減るという。
発明するにあたり、まず調べたのは飛行機内の空気の流れ。
機内には、空調の吹き出し口が上に4方向、排出口が下に1方向あることが分かった。
これを元にパソコンで機内の環境を再現すると、感染の原因が判明した。
感染が広がる原因は機内の空気の流れだった。
となれば、空気の流れを変えるしかない。
その方法を探るべく、機内を忠実に再現した模型まで作って研究に没頭した。
食事と睡眠以外、ほぼ全ての時間を注ぐことおよそ5か月。
試行錯誤の末、たどり着いたのがこの空調システムだった。
この装置を客席の上にある吹き出し口に被せるように設置することで上から下に空気の流れができるという。
従来の空調だと飛沫が飛び散っていたが…レイモンド君の装置を設置すると、確かに飛沫は他の座席にはほとんど届かなくなった。
これがシンプルかつ画期的な発明と、世界中から注目された!!
現時点ではまだ実用化されていないが、新型コロナウイルスの影響で既に興味を示している航空会社も。
この発明でレイモンド君が巨万の富を築く日も、
そして感染症から多くの人の命を救う日もそう遠くないかもしれない。