勘違いで全国に!?新たに生まれた仙台名物!
宮城県仙台市のご当地グルメ「牛タン」「ずんだ」「笹かまぼこ」の仙台3大名物に加えて、新たなご当地グルメが2013年に生まれていた!それが、焼きそばの麺に麻婆豆腐をかけた「仙台マーボー焼きそば」。このマーボー焼きそばは、実はとある勘違いから生まれたという。
仙台マーボー焼きそば推進委員会委員長の大柳さんは「あの勘違いからご当地グルメになってるのでびっくりですよ」と話すが、その勘違いとは?
再現ドラマでは大柳さんを宮城県出身の大友康平が演じた。
1972年創業の「中国菜館 まんみ」を、大柳さんは2007年に継承。そして2013年ごろ、テレビ局から「そちらのマーボー焼きそばを取り上げさせてもらえないでしょうか?」 と電話が。
もともと、マーボー焼きそばは創業当時に五目焼きそばの麺が余っていた時にあまりものを合わせて誕生したまかない料理で、1日1食出るか出ないかほどのメニューだったという。
テレビ局は「マーボー焼きそばってあんまりないじゃないですか!?でも仙台には出す店がいっぱいあるみたいなんです!だからそれを全国の人たちに紹介するVTRにしたいんです!」と打診。大柳さんも初めての全国放送でテンションが上がり、ノリノリで出演。
テレビでは、「この珍しいマーボー焼きそば、実は仙台市民はみ~んな大好きでよく食べているんです!」 と放送。
実は市内ではマーボー焼きそばを出す店が知らぬ間に増えていたのだが、大柳さんのお店では1日1食出るかでないか…多くの仙台市民は食べたことがないと思っていた。だが放送の翌日、なんとマーボー焼きそば目当ての客たちで満員、行列に!
こうして勘違いの結果、大柳さんのお店は大繁盛し、1日の売上数はおよそ300倍に!
そして大柳さんが「マーボー焼きそばを仙台のご当地グルメにしませんか!」と働きかけ、地元の中華店の組合でご当地グルメにすることを合意。
「仙台マーボー焼きそば」と名付け、ピーク時には80を超える認定店ができ、正真正銘、ご当地グルメとして全国に紹介できるようになったという。
「仙台マーボー焼きそば」は、将来は地元の給食に出るくらいのご当地グルメを目指しているそうだ。