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自宅でお好み焼きを食べ命の危機!ダニ増殖でアナフィラキシーに…保管時の注意点とは

2025.02.11 公開

ある日、双子の姉妹の家族が集まりお好み焼きを作ることになった。食べ始め、しばらくすると姉妹の喉に異変が。せきが出始め、1時間ほどして今度は腹痛に襲われる。さらに呼吸が苦しくなり、体には赤い発疹も現れ始めた。

診察した医師は「何年かに1人見る(希少な)レベルなので、判断がすごく難しかったです」と振り返る。

すぐさま救急外来へ搬送された姉妹。医師は「アナフィラキシー」と診断。これは急激に現れる重篤なアレルギー症状で、場合によっては呼吸困難や意識低下などを引き起こし、対処が遅れると死に至ることもある。すぐにアドレナリンが投与され、姉妹の症状は落ち着いた。

家族で同じお好み焼きを食べたのに、症状が出たのは双子の姉妹だけ。医師が食材を確認すると、市販のお好み焼き粉、キャベツ、豚肉、卵、山芋が使われていた。これらの食材にアレルギーがあるのかと尋ねると、姉妹は「ない」と答えた。

翌日退院した姉妹。のちに出たアレルギー検査結果によると、食べ物へのアレルギー反応は出なかったものの、ダニへの著しいアレルギー反応があった。

医師は、ヨーロッパでの学会で聞いた「パンケーキシンドローム」を思い出す。摂取後15分以内で発症することが多く、呼吸困難・意識低下などのアナフィラキシーを引き起こす。

当日使用したお好み焼き粉を調べたところ、驚くべき事実が判明。粉の中はダニだらけだったのだ。

原因は、開封したお好み焼き粉を常温で保存し、開封口も折り曲げて輪ゴムでとめていたことだった。その隙間からダニが侵入し繁殖したと考えられた。

ダニの繁殖条件は、湿度が60%から85%、温度は25℃から30℃が最適とされている。多くの人が保管しがちな流しの下や引き出しの中は、ダニの繁殖にうってつけの場所なのだ。

お好み焼き粉にはダニのエサとなるタンパク質が豊富。専門家によると「だし入りお好み焼き粉は、その出汁が鰹節や昆布なので、その分のタンパク質がプラスされている。普通の小麦粉よりもダニの増殖は明らかに早い」という。

粉製品をダニから守るためには、密閉容器に入れ蓋をきっちりと閉めた状態で、冷蔵庫で保存することが重要だ。

しかし、なぜ同じものを食べた家族の中で双子の姉妹だけが発症したのか?

実は姉妹には自覚する症状があった。それはアレルギー性鼻炎。アレルギー性鼻炎は通年性と季節性に分類され、通年性の鼻炎の多くはダニが原因となっている。つまり、通年性のアレルギー性鼻炎を持っている人の多くはダニアレルギーの可能性が高い。

今回、双子の姉妹はお好み焼き粉に入っていたダニを口にしてしまったことで、アレルギー反応が出て、アナフィラキシーを起こしてしまったのだ。

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