レンピッカはサンクトペテルブルクで育ち、その地で受けたロシア芸術の影響は、彼女の絵画の基礎となった。この《ロシア人の踊り子の肖像》は1910~20年代にパリを席巻したロシア・バレエ団にちなんで描かれた。踊り子に扮したモデルはおそらく大指揮者トスカニーニの娘ウラリー・トスカニーニであろう。彼女の結婚相手、カステルバルコ伯爵は1925年にミラノでレンピッカの最初の個展を開催した画商である。(E・B)
作品解説
日本初公開
1924年/油彩・キャンヴァス/個人蔵
© 2010 Tamara Art Heritage Licensed by MMI
Photo Etude Aguttes / Ph. Fuzeau
ADAGP & SPDA