いよいよ秋の本格観光シーズン到来!ですが、恐いのが乗り物酔い。いったいどうしたら治せるのでしょうか?悩ましいですねー。そこで「目がテン!」が乗り物酔いの正体を科学の力で暴き、その克服法をご紹介いたします!
乗り物酔いの正体は何なのでしょう?矢野リポーターが訪れたのが東京厚生病院。ここは乗り物酔いの権威で、なんと誰でも乗り物酔いになれるという乗り物酔いマシーンが有るのです。無数の星が流れる画像を見ながら頭を上下左右に動かすだけで酔ってしまうというこのマシーンに矢野さんも早速挑戦、何と5分でギブアップです。血中の成分を調べてみると、酔いをおこす原因とされるストレスホルモンが劇的に増えていました。さらに、乗り物酔いをおこすと、顔が青くなるといいますが、サーモグラフィーで見てみると、見事に顔の表面温度が下がっています。これは、流れる星を見つめている視覚情報と、顔を動かすことで生じている、三半規管の感じているからだの平衡感覚の情報がずれてしまったとき、脳がパニックをおこして酔いが生じるのです。
なんとか乗り物酔いを克服できないか、と魚住アナウンサーが訪れたのはバレリーナ教室。確かにバレリーナの皆さんは激しいスピンにも酔いません。いったいこれはなぜなのか?私たちが普通に回転すると、眼球が左右に小刻みに動く、眼振運動を起こしています。これは目が回った時と同じ症状です。しかしバレリーナの皆さんの回る様子をよく見ると、回転の時、顔をなるべく一方向に残そうとしています。この動きは固視抑制といい、体が回転している時でも、出来る限り視点を動かさないように意識することで眼振運動を抑え、めまいを抑制することが出来るのです。これこそ乗り物酔い克服の重要な鍵の一つだったのです。よく、乗り物に酔わないためには遠くの景色を見るとよいといいますが、これも遠くに視点を定めることでめまいを抑える働きがあるのです。
乗り物酔い克服法探しは続きます。先程登場の東京厚生年金病院の乗り物酔いの権威石井先生が、3日で番組AD佐藤君の乗り物酔いを治すと公言。早速佐藤君の乗り物酔い克服への挑戦が始まりました。先ほど登場の乗り物酔いマシーンで佐藤君の酔うまでの時間を計ったら、たったの6分。ここで石井先生の謎の訓練が始まりました。すると2日めで10分を突破、何と3日めには人間業とは思えない35分という記録をマークしたのです!実は、酔いというものは、慣れで克服できるものなのです。先程も話したように、酔いというのは、視覚と三半規管の感覚のズレにより、脳がパニックをおこしたときの症状なので、何度もそのズレを経験することで脳が学習し、パニックをおこさなくなって酔わなくなるのです。
| 乗り物酔いは、経験すればするほど、酔いに強くなる!
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さらに「目がテン!」では画期的な新薬を発明!これを飲めば乗り物酔いがぴたりと止まるという必殺薬です。早速、飲んだ人と飲まない人にわけて、観光バスで上り下り、カーブのきつい自動車教習所のコースを暴走して頂きました。すると確かに、飲んだ方の人の方が、ギブアップした人が少なかったのです。しかしこの新薬の正体とは、なんと砂糖!実はこれはプラセボ効果といい、薬を飲んだという思い込みで効果が出てしまうのです。実際に不安感が強い時ほどストレスホルモンは大量に分泌されるので、安心感を持つことは非常に大事だったのです。
| 酔わないと思うことこそ、最大の薬だったのです。
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