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新ジャガで花火を作れ!
#594 (2001/08/12)
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いよいよこれからは新ジャガの季節。茹でてよし、煮てよし、揚げてよし…色々な食べ方が有ります。いったいなぜ新ジャガはおいしいのでしょうか?そしてジャガイモには、。まだまだ知らないことがいっぱい有ったのです。
矢野さんは新ジャガの収穫現場に行きました。そこで気がついたのが、緑色のジャガイモが有ること。実はジャガイモは茎が変化したものなのです。なので日が当たると葉緑素が増え、緑色になるのです。それならば地上の茎を変化させてジャガイモを作ることは出来ないでしょうか?これが意外と簡単なんですね。地上の茎に、半分ほど切れ目を入れ、葉から地下の茎に養分が行かないようにします。すると1ヶ月後、2センチほどの大きさのイモが地上に出来たのです!
ジャガイモの種や実を見たことが有りますか?実は有るんです。矢野さんが群馬県嬬恋村まで見に行きました。そこで見たのは、プチトマトのような実。ジャガイモはトマトと同じナス科のため、このような実がなるのです。もちろんその中には種も有りました。
しかし実がなるのに、なんでイモを作るのでしょうか?それはジャガイモの原産地、南米のアンデス山脈に秘密が有りました。昼と夜の寒暖の差が激しいアンデス山脈の厳しい自然に負けないためには、温度の上下があまり無い地中にイモを作った方が、種の保存になるのです。
ジャガイモといえば、デンプン。理科の実験でもお世話になりました。しかし実は、トウモロコシのデンプン・コーンスターチと並んでデンプン界の二大巨頭だったのです。なんとかまぼこの弾力、紙の光沢、インスタント面のコシ、さらには片栗粉まで、すべてジャガイモのデンプンだったのです!そしてこのデンプンを変化させたブドウ糖は、清涼飲料水の甘味料として使われているのです。
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新ジャガにはデンプンが豊富。これがホクホク感を生んでいる!古ジャガはデンプンが使われ糖に変化。ホクホクしないけど甘い!
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意外に身近だったジャガイモのデンプン。そのデンプン、かつて意外な所で使われていました。それはなんと火薬!昭和初期には実際に使われていたというのです。そこで「目がテン!」が再現してみました。すると見事火花を上げて燃えます。それならばと、この火薬を花火に詰めて、仕掛け花火を作ってみました。描くは“目がテン!”の文字。手作りなので不純物も混じり、煙だらけでしたが、確かに花火は勢いよく燃え上がりました。
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