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東京−松山 人間宅配便
#609 (2001/12/02)
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師走12月はお歳暮の季節。宅配便が大活躍する季節でもあります。なんと1日で900万個もの荷物が運ばれているのです。そこで今回がディレクターデビューとなる太田ディレクターが、なんと自ら荷物となって、東京から故郷の松山まで運ばれ、宅配便の仕組みを解き明かそうというのです。名付けて、“太田荷物”。いったい宅配便にはどのような科学があるのでしょう?
午後3時、東京都内の自宅アパートで宅配便業者に回収された太田荷物。そこで太田荷物に貼られたバーコードが端末に読み取られ、さらに行き先の松山営業所のコードが打ち込まれました。こうして車のアンテナから、いったん荷物の集められる東京・江東営業所に先にデータが送られ、作業の効率化をはかっていました。
午後6時、太田荷物はトラックで江東営業所に到着。ここで荷物はベルトコンベアに乗せられ、建物の2階に上がっていきました。一体何が起こっているのでしょう?そこで荷物に小型カメラを取り付けて行方を追跡です。すると、ベルトコンベアの前を走る荷物が次々とマットのようなものに弾き飛ばされているではありませんか。そして遂に、小型カメラの付いた荷物も弾き飛ばされました。実はこのようにして荷物は自動的に行き先別に仕分けられていたのです。
しかしどうやって自動的に?それは荷物に貼られたバーコードと関係がありました。先程、行き先の営業所のコードと共に、前もって営業所にデータが送られた荷物のバーコード。ベルトコンベアの上にはレーザー光線が出ている所が有ります。荷物がそこを通り過ぎる時に、レーザー光線が荷物のバーコードのデータを読み込みます。するとこの荷物の行き先が分かり、その行き先のトラックへと荷物を送るマットが、荷物を弾き飛ばすのでした。
じゃあ太田荷物も弾き飛ばされてしまうの!?…ご安心を。ナマモノやこわれものは1階で優しく人の手で仕分けされていました。
午後10時、太田荷物はいよいよ、西日本の営業所を束ねる西日本ターミナルへ向けて出発です。
宅配便の時困るのが、いったいどのように梱包をしたらいいかという事です。そこでベテラン主婦と、宅配便業者の梱包のプロが対戦。それぞれお皿を10枚、ダンボール箱に梱包していただきました。ベテラン主婦は新聞紙でお皿を包み、横に積み重ねていきました。さらにすき間に新聞紙をつめるなど完ぺきに見えます。一方プロは最初に新聞紙を敷き詰め、お皿を縦に立てて、並べてつめていきました。
そこで、それぞれ梱包が終わったダンボールをテーブルくらいの高さから落としてみました。そしてお皿が割れていないかを確認してみたところ、ベテラン主婦の方は一番下のお皿が割れていたのです。一方プロの方は10枚見事無事!実は横にお皿を重ねてしまうと、下のお皿には上のお皿の圧力がかかってしまうのです。一方、縦にお皿をつめるとそれぞれのお皿には、お皿1枚分の圧力しかかからないというわけです。
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お皿の梱包のコツはお皿を縦にしてつめること!さらに新聞紙を敷いて固定し、衝撃力を吸収すれば完ぺき!
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朝7時に西日本ターミナルに到着した太田荷物は、その後瀬戸大橋を渡り、午後1時、ついに故郷の愛媛・松山営業所に到着。いよいよ宅配便の旅もクライマックス。ここでも、太田荷物はナマモノなので丁寧に仕分けされます。そしてトラックで実家へ。ビルが見えなくなってきたのどかな景色の中に、太田荷物の実家はありました。
こうして午後3時、太田荷物は無事実家に到着したのです。
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太田荷物の旅の行程は900キロ!24時間にも及ぶ長旅の末に、母との感動の再会を果たしたのだった!
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