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驚き吸引力掃除機の謎
#610 (2001/12/09)
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12月は大掃除の季節。いつも以上に掃除機の登場する季節です。なんと日本における掃除機の普及率は98.3%!一家に1台有ると言っても過言ではありません。今回は、科学の目で掃除機の仕組みに迫り、正しい使い方を教えちゃいます。
掃除機を英語で言うと“Vacuum Cleaner(バキューム・クリーナー)”。何とその意味は“真空掃除機”。掃除機の中は真空状態なのでしょうか!?そこで掃除機の中の気圧を、測定してしまいました。スイッチを入れる前の掃除機の中の気圧は1020ヘクトパスカル。当然掃除機の外の気圧と一緒です。
これがスイッチを入れると919ヘクトパスカルまで下がりました。あまりピンとこないかもしれませんが、この数値、実は大型の台風並みの気圧なのです。掃除機はこの、内と外の気圧の差を利用していたのです。ファンを回して掃除機の中の気圧を下げます。すると気圧の高い外の空気は、気圧の低い掃除機の中に押し込まれるというわけだったのです。
ものすごいスピードでゴミを吸いこむ掃除機。果たしてそのスピードはどれくらいでしょう?なんとこれも、掃除機のチューブに穴を空けて測定してしまったのです。するとなんと驚くことにそのスピードは時速216キロ!新幹線並みの速さだったのです!
また、アレルギーの原因となるダニに対し、掃除機はどれくらい効果があるのでしょう?掃除機が吸い取ったゴミを顕微鏡で見てみました。すると確かにダニはいましたが、死がいしか出てきません。これは先にも述べたように、掃除機がゴミを吸い込むスピードは超高速なので、ダニはものすごい速さで中のフィルターにぶつかり、実に98%は衝突死してしまうのだそうです。
さらに実験はエスカレート。かつてTVで、掃除機でボーリングの球を持ち上げるというCMが有りました。これは本当のことだったのでしょうか?そこで「目がテン!」がチャレンジしました。高さ2メートルのアクリルのチューブを立てて、その下に重さ9ポンド(約4キロ)のボーリングの球をセット。チューブの上の吸い口の所には、掃除機のパイプをセットし、すき間を密閉し、掃除機で吸ってしまおうという大実験です。
早速トライ!しかし球は、球とチューブの間にすき間があるせいで、アクリルチューブから落ちこそしませんが、うまく上がりません。そこで球にゼロテープを貼って調節し、再度チャレンジ。すると、ボーリングの球は見事上がっていくではありませんか!これには一同驚き!見ていた通行人の方からも拍手喝采でした。
スタジオでも再チャレンジ。今度はちょっと重い12ポンド(約5.4キロ)の球で挑戦しましたが、またしても見事上昇です!半信半疑の所さんも、目の前で上がっていく様子に目を点にしていました。
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目がテン!史上“記憶に”残る大実験、ボーリングの球は掃除機で持ち上がった!
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お待たせしました。久々登場、新妻“になりたい”りえのうふふ日記。魚住アナが掃除機でお掃除に挑戦です。お掃除は得意という魚住アナ、その出来栄えを掃除機名人に診断してもらったところ、なんと名人の採点は不合格!うーんショック!一見するとゴミはキレイにとれてるし、手際もいいのにいったいどこがいけなかったのでしょう? 魚住アナの、力を入れて掃除機を床に押し付け、さらに早く動かすのがいけないと名人はご指摘。掃除機のヘッドを早く動かすと、ゴミが吸い込まれる前にヘッドが通り過ぎてしまいます。つまりゆっくり動かす方がより多くのゴミを吸い込めるのです。
また、力いっぱいヘッドを床に押し付けた場合も、軽く動かした場合もゴミの取れ方はそんなに変わらないのです。さらにあまりに力を入れ押し付けすぎると、空気の流れをさえぎってしまうので吸い込みが悪くなってしまうのです。結論、力を入れ過ぎるだけ損です!片手で軽く動かすのがよりいい掃除機のかけ方だそうです。
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掃除機かけのコツは、ヘッドはゆっくり、そして軽く動かそう!
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