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年末総集編 生きもの集
#611 (2001/12/16)
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毎年恒例の「目がテン!」年末総集編。2週に渡ってこの1年の名珍場面を一気に見せてしまうぜいたくな内容です。1週めの今週は、ズバリ生物(せいぶつ)編。この1年でご紹介した動物と植物を、一気にご紹介しちゃいます。
まずは陸上の生物編から。“カバの口はなぜ大きいのか?”実は大きなエサを食べるためじゃないんです。そこでライオンのおりにカバの頭の模型を作り、その前に肉を用意しました。そしてライオンが登場。するとライオンは肉を狙いますが、カバの口が大きく開くとビビり、手が出せません。ところが模型の牙を取ってみたところ、ライオンはなんなく肉を獲ることが出来ました。カバの大きな口は、牙を見せて相手を威嚇するためだったのです。
“ゴーヤーはバカ力を生む!?”今年ブレイクした沖縄の苦い野菜ゴーヤー(ニガウリ)の力を借りて、ひ弱なAD君がなんと4トントラックを引こうという無謀な実験をしました。まずは何も食べない状態、もちろんトラックを動かす事はできません。ところがゴーヤーを食べると、信じられない事にトラックが動き出しました!ゴーヤーの苦みが刺激物として脳に伝わり、アドレナリンが分泌され、バカ力を出す事ができたのです。
今度は水中の生物編。“サメの骨格標本がアゴだけなのはなぜ!?”そこでサメを解体してみると、しっかり背骨があるではありませんか!?ところがこの背骨、包丁でザクザク切れてしまいます。実は大半の魚は硬骨魚類といって全身が腐らない固い骨でできているのに対し、サメは軟骨魚類。サメはあごを除き全身が軟骨で出来ていて、標本になる前に腐ってしまうのでした。
“ハマグリと蜃気楼(しんきろう)の意外な関係とは!?”それはハマグリを一箇所に集めてみたらわかりました。ハマグリは何やら謎の粘液の糸を吐き出しはじめたのです。ハマグリは住んでいる環境が悪くなると粘液を吐き出し、潮の流れにのって、住みやすい場所に移動するのです。蜃気楼の“蜃”という字は“おばけはまぐり”、“気”は“粘液”の意味。古来中国では蜃気楼は、このおばけハマグリが吐き出した粘液の中に浮かび上がった楼閣だと考えられていたのです。
“デンキナマズの電気を矢野左衛門が体験!”矢野左衛門がデンキナマズの水槽に手を入れました。すると肩までしびれたのです!デンキナマズは、エサにする魚をしびれさせて獲るために電気を放出していたのです。
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サメ、ハマグリ、デンキナマズの生態には、所さんも思わず“目がテン!”
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続いてちょっと感動編。“アメンボの飛ぶ姿を見てみたい!”ところが風を当ててもダメ、高い所から落としてみてもダメ。水面に住むアメンボは地面が干上がったら飛ぶと言われています。そこで、アメンボに強いライトを当てて、日照り状態を作りました。するとアメンボは見事空高く飛びました。
“ススキで舟を作っちゃおう!”茅葺き屋根にも使われているススキは雨にも大変強いのです。そこで竹で枠組みを作り、その中にススキを敷き詰め舟を作ってしまいました。さらにその舟になんと体重約1トン(90キロ)の矢野左衛門が乗ってしまいました。しかい、ススキ舟は見事大海原に浮く事が出来たのです。
もう一つのおまけの“せいぶつ”、それは“静物”で、なんと“ぶつ”つながりの“大仏”だったのです。「目がテン!」では奈良時代と同じ工法で、奈良の大仏の40分の1のミニチュア大仏様を作りました。なんとお顔は奈良時代の創建当時のものを再現したというなかなかの本格派。実はこの回の放送が終わった後、この大仏様を引き取りたいというお寺からの問合せが殺到!現在その大仏様はどうなっているのでしょう?
そこで今回は目がテン!史上初のインターネット中継。場所は京都。目がテン!大仏は、作られた工房にしばらく展示されていた後、やはりお寺がふさわしいと、現在、京都の善峰寺(よしみねでら)に飾られています。今ではすっかり観光名所になって参拝客も来るそうな。ところがこの大仏様にはまだ名前がありませんでした。仏様は最初に念を込めた人の魂が入るというのです。そこで放送時スタジオで一番最初に念を込めた所さんが命名する事に!ついた名前はズバリ“何でも大好仏”様!“好き嫌い無くなんでも食べなさい”という思いを込めたこの名前、なんとお寺の住職様も大感動!所さんが念を込めた事から“何でも大好仏”様は芸事の仏様になったのでした。
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目がテン!が作った仏様“何でも大好仏”様は今や京都の新名物!?
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