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今が旬!ブロッコリー
#614 (2002/01/13)
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食卓を彩る緑の野菜、ブロッコリー。実は冬が旬の野菜なのです。しかしこのブロッコリーに似た野菜、ありませんでしたか?そう、白いカリフラワー。かつては大いに食卓をにぎわせたのですが、今ではブロッコリーに押され、もはや八百屋さんにもあまり置かれていないというのです。今回はこの2つの野菜の謎に迫ります。
早速矢野さんは、ブロッコリーとカリフラワーの畑を訪れました。ブロッコリーもカリフラワーもなんと露地栽培されているのです。しかしブロッコリーが自然のまま栽培されているのに対し、カリフラワーは食べる部分がゴムで留めた葉に包まれていたのです。つまりカリフラワーの食べる部分は、日が当たらない所で育つのです。
ならばカリフラワーの食べる部分を日に当てるとブロッコリーになり、ブロッコリーの食べる部分を日が当たらないようにするとカリフラワーになっちゃうの? そう考えた矢野さんはさっそく入れ替え実験を開始。しかし結果は、ブロッコリーはそのままブロッコリーのまま、カリフラワーは白い食べる部分が日に焼けてやや黄色くなっただけでした。カリフラワーの食べる部分の色が薄いのは、もともと葉緑素がないからなのです。
ブロッコリーはケール(葉が青汁になる)という植物を改良して作られました。しかし突然変異で白い品種が出来、これを栽培したのがカリフラワー。その後品種改良が進められ、今ではそれぞれ独立した野菜になったのです。
ところで私たちが食べているブロッコリーのつぶつぶの部分、一体なんだと思います?実は花蕾(からい)と呼ばれる花のつぼみの集まりなんです。もちろんそのまま育てれば花が咲きます。その花はなんとアブラナの花そっくりではありませんか!それもそのはず、ブロッコリーとカリフラワーはアブラナ科の植物。その証拠にブロッコリーとカリフラワーを生で食べてみると、同じアブラナ科の植物のキャベツとそっくりの味でした。
しかしあのつぼみ、一体どれくらいあるのでしょう?調べてみましたが、どの書物にも載っていません。そこで目がテン!恒例、数えてみよう実験です!今回はズバリ“ブロッコリーのつぼみは、一株いくつある?”挑むはAD1名。ところが考えていた以上にこれが大変。3時間かけて300個まで数え終わりましたが、これは一房のほんの一部にすぎません。このままでは一株数え終わるのはいつになるやら…。そこで東京農大の生徒さん9名に助っ人に来ていただき、10人体制で実験再開!しかし10人でかかっても敵は手強く、3時間後、なんとか10000個の蕾を数えたものの、まだまだつぼみは残ってます。このまま終わらないのか?疲労と戦いながら根気強く数えること10時間、ついに作業終了です!
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恐らく数えたのは「目がテン!」が史上初!?、ブロッコリーのつぼみの数は33336個!
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なぜカリフラワーとブロッコリーの人気は逆転したのでしょう?1953年の食品成分表をみるとカリフラワーは「はなやさい」という和名で載っていますが、ブロッコリーは載っていません。当時はホワイトアスパラのように、白い野菜がもてはやされる時代だったのです。時は流れて、ブロッコリーが登場するのはそれから27年後の1980年、「イタリアンブロッコリー」という名前で初登場。栄養価は、カリフラワーに比べ圧倒的に高く、これを機にブロッコリーの高栄養が世に知られるようになり、1987年、入荷量でブロッコリーがカリフラワーを逆転したのです。
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ブロッコリーの人気の秘密は何といっても栄養価の高さ!ビタミンCはレモンの2.5倍も含まれているんだ!
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