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 徹底解明!やせる科学  #639 (2002/07/07) 

 この4月から始まった、番組エンドでの矢野さんの体重測定。4月に94キロで始まり、来週7月14日までに85キロまでやせないと夏休み海外特集のロケには行けないというルールです。なんとか追込みで88キロまでやせてきた矢野さん、あと3キロやせるにはどうしたらいいのでしょう?今回は“食事を減らすことなくやせる方法”を科学します

体重の増減グラフ  1日でヒトの体重はどのように変化するのでしょう?今回準備したのは、ベッドに乗っているだけで体重を測れるというスグレモノ。ここに学生さん1名に1日乗りっぱなしでいて戴きました。すると、驚いたことに、安静にしている時も体重は減るのですが、昼間よりも寝ている時の方が体重の減少が激しいのです。
 安静にしている時も体重が減少するのは、基礎代謝によるもの。基礎代謝とは、人が生きていく上で最低限必要なエネルギー消費のことなのです。呼吸、体温維持、そして臓器を動かすために使われるエネルギーがこれに当てはまります。そして寝ている時は、尿で出せない分、ヒトは汗をかくことで体内の水分を一定にしようとするので、より基礎代謝が活発になり、エネルギーを消費するのです。

所さんのポイント
起きている時より寝ている時の方が体重は減少する!

 そして成人男性の場合、1日平均2400キロカロリーを消費するのですが、この内1500キロカロリーが基礎代謝で消費されます。さらにこの1500キロカロリーの内4割を占めるのが、骨格筋、筋肉によるものなのです。つまり、

所さんのポイント
筋肉を増やせば、基礎代謝量も増える。つまりやせられるのだ!

 ならば筋肉マンの基礎代謝量は高いはず。そこで昨年「チャーハン」の回で重い石フライパンを振って下さった筋肉マン羽布津さんが再登場。その基礎代謝料を測定してみると2095カロリー。平均値15キロカロリーよりもはるかに高い数字です。もう1人ヘビー級のプロボクサーも測定してみたら、2184キロカロリー。筋肉が多ければ基礎代謝量も高くなるのでした。
 更にこんな実験、筋肉マンとそうでない人に、体の表面温度が分かるサーモカメラの前で、カレーライスを食べてもらいます。すると筋肉マンの方が体の表面温度が高くなったのです。これは“食事誘発性体熱産生反応”というもの。筋肉が有れば有るほど、摂取したエネルギーをすぐ熱にして体外に放出できるのです

矢野さん  矢野さんに最適な減量法は、最近ブームの水中運動でした。太っている人は、脂肪で体が浮くので、水中だと身軽になり、関節などに余分な力をかけずにすむのです。さらに水中は水の抵抗を受けるため、同じ運動をしても地上よりも負荷が大きく、消費エネルギーも増えるのです。矢野さんが水中と地上をそれぞれ時速4キロで15分歩いた所、その酸素消費量は水中が地上の2倍以上だったのです。
 水中運動で減量に励んだ矢野さん。番組最後に体重測定に挑みました。が、体重は85.8キロ!85キロを割れず!あと1週、はたして間に合うのでしょうか…?

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