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サンゴの島沖縄石垣島
#693 (2003/08/03)
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今年の夏休み特集は、2週に渡って沖縄の離島を取り上げます。1週めの今週は石垣島。この島は、世界有数のサンゴ礁の島、海洋生物のパラダイスなのです。この島に魚住アナウンサーが上陸。漁師さんの力も借りて、果敢に海に潜り、豊かな自然の恵みに接近します。
まずは魚住アナは、石垣島の鍾乳洞に入っていきました。なんと石垣島には41箇所もの鍾乳洞があるのです。鍾乳洞とは、石灰岩が削られて出来る洞窟のこと。石垣島はサンゴ礁が隆起して出来た島のため、サンゴから出来た石灰岩が豊富でこのように鍾乳洞があるのです。地中に染み込んだ雨水で削れて出来る鍾乳洞は、地下河川の役割も果たしています。なので石垣島にはあまり河川が無いのです。
そんな石垣島の白保のサンゴ礁は世界的にも有名なサンゴ礁。なんと100種類ものサンゴが生息しているのです。サンゴは刺胞動物というれっきとした動物。イソギンチャクやクラゲの仲間です。骨格の中にいくつものポリプという小さな単位が集まって出来ています。そしてこのポリプや、またサンゴに棲む小動物を目当てに魚が集まり、その魚を食べる大きな魚や海ヘビも集まってきます。サンゴ礁はまさに海洋生物の宝庫だったのです。
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石垣島は隆起サンゴ礁の島。なので鍾乳洞も多く、また海には魚がいっぱい!
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所さんの指令は「漁師さんに入門して、石垣島の海を勉強しなさい」。魚住アナはタコ漁師さんの協力も仰ぎ、みごとタコ捕りに成功しました。タコもサンゴ礁を天然のタコ壺として生息しているのです。
そして夜には、電灯漁という漁も行われます。青い体色で有名なブダイは、なんと身を守るため膜を張って眠るのです。この膜が電灯に光って見えるため、夜、漁が行われるのです。このブダイ、なんとサンゴを丸かじりします。このフンは炭酸カルシウムを豊富に含み、またサンゴ礁の土台となるのです。
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サンゴを丸かじりするブダイのフンは、またサンゴ礁の土台となるのだった!
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サンゴ礁の端は、山の尾根のようになっています。俗にこの部分を“サンの根”というのですが、この部分には根に当たって上昇する海流のおかげでプランクトンが豊富に集まり、よって魚もたくさん集まるのです。
ここに潜った魚住アナ、なんと体の幅4メートルという、巨大なエイ、マンタに遭ってしまいました。なかなか見られないというこのマンタ、魚住アナ、ラッキーです。マンタは海水を丸飲みし、プランクトンをこして食べているのです。なのでこのサンゴ礁の根に現れるのでした。
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