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 冬の果物!キウイの謎  #709 (2003/11/30) 

 今週のテーマはキウイフルーツ。実はキウイは冬に収穫期を迎える果物だったのです。いきなり意外な所から入りましたが、キウイにはまだまだ不思議がいっぱいだったのです。

キウイ  驚いたことにキウイは、国内での流通量の内なんと半分が国産だったのです。そして何と東京は三鷹市にも、キウイ農場が有ったのです。矢野さんが訪れました。すると、キウイはなんと藤棚の様な所になっていたのです。キウイはツル性の植物。そして数えてみた所、1株になんと588個もの実がなっていたのです。

 そしてキウイの木の根をネコに与えてみた所、なんとネコは根に身をスリスリ!実はキウイはマタタビ科の植物だったのです。

所さんのポイント
キウイはマタタビ科のツル性植物。冬に実の収穫期を迎えるのだ!

キンシコウ  矢野さんはもぎたてキウイを食べてみました。しかし、それは身を震わせるほどのすっぱさ!実はキウイは、もいでから甘みの増す、追熟(ついじゅく)性の果物だったのです。
 ではこのすっぱさ、動物にとってはどうなのでしょう?シカ、ウサギに与えてみましたが、全く食べません。そこで今度は、中国のキウイの原産地に棲むキンシコウという黄金の毛を持ったサルに与えてみた所、見事おいしそうに食べました。このサルが、キウイの種子をばらまいているようです。
キウイのすっぱさは、レモンなどと同じクエン酸。このクエン酸には疲労回復に即効性が有るのです。そこでこんな実験、同じ時間走らせて疲れさせたラットにキウイの絞り汁と、同じ糖度の砂糖水を与えて、2時間休ませ再び走らせた所、砂糖水の方はすぐギブアップしたのに、キウイの方は10分近く走ったのです。確かにキウイに疲労回復の効果は有りました。

 すっぱくないキウイの見分け方はあるのでしょうか?それには種子を数えればいい?そこで「目がテン!」恒例、キウイの種子の数を数えてみましょう!大小2つのキウイの種子の数を数えてみました。すると小さいキウイは844粒だったのに対し、大きいキウイは1481粒有りました。そして糖度を測ると、大きい方が甘かったのです。
 キウイは実によって種子の数が決まっています。そして種子が多いほど多くのデンプンが送られ、実が大きくなります。収穫した後このデンプンが糖になるため、種子の多い実の方が大きく甘い、ということになるのです。

所さんのポイント
甘いキウイを実を選ぶには、大きいもの、そして追熟していて縦に押すとへこむものを選べ!

 キウイのすっぱさ、何とかならないでしょうか?そこで「目がテン!」では、なんと“キウイでおせち料理”という無茶なプロジェクトに乗り出しました。なんとキウイを甘くして、きんとんを作ってしまおうというのです。クエン酸をアルカリ性の重曹で中和したのですが…所さんの評価は最悪。やはりすっぱいからこそキウイ、のようです。

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