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チンパンジーと力比べ
#714 (2004/01/11)
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本年の「目がテン!」新年のネタ1つめは、今年の干支、申(サル)にちなんでチンパンジーを科学します。ヒトに一番近い類人猿チンパンジー、その知力と体力は我々の想像を超えるものだったのです。
矢野さんは、伊豆の動物園でチンパンジーの調教に挑戦することにしました。今をさかのぼること4年以上前に、魚住アナウンサーもニホンザルの調教に挑戦していますが、それとは随分勝手が違うようです。心を通わせる、コミュニケーションをとるというのが、チンパンジー調教のコツ。息を吸いながら声を出しチンパンジーの鳴き真似をすることで、矢野さんはチンパンジーと少しお近付きになれました。
しかしチンパンジーの体を洗おうとお湯をかけた所、チンパンジーは飛んで逃げてしまいました。樹上での生活が中心のチンパンジーは水が苦手だったのです。
チンパンジーは頭が良いと言われています。そこで南京錠を開けられるチンパンジーに、正解を含め7つの鍵を与えてみます。鍵の頭の形状は、丸、四角、三角の3種類。正解は丸。するとチンパンジーは丸い頭の鍵しか選ばずに南京錠を開けることに成功しました。2回行いましたが、2回とも丸いものしか選びませんでした。
そして同じ実験に3歳と4歳の子供たち6人も挑戦。すると半数の子は、丸い頭以外の鍵も選んでしまいました。チンパンジーにはヒトの4〜5歳程度の知能が有るといわれています。
子供の頃は芸をするチンパンジーですが、大きくなると野性を取り戻し人に慣れなくなるため、おりに入れられ生活するようになります。そしてこのチンパンジーがとても怪力だというのです。そこで「目がテン!」では、チンパンジーの手を穴に通し、そこにリンゴを握らせました。するとチンパンジーはリンゴを握り潰し、手を抜いたのです!
さらに体重90キロのパワーリフターの方に、体重65キロのチンパンジーと綱引きをして頂きました。真ん中にチンパンジーの好物のバナナを吊るし、チンパンジーに本気を出してもらいました。するとチンパンジーの圧勝!引っ張る力を測定すると、パワーリフターの方が103キロだったのに対し、チンパンジーは169キロ!体重が軽いのにも関わらず、より大きな力を出せたのです。
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大人のチンパンジーは怪力で狂暴。決して近付かないようにしよう。
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2日に渡って、矢野さんはチンパンジーの調教に挑戦。その2日め、チンパンジーが矢野さんの背中に手を入れてきました。これは遂に矢野さんに好意を示した証拠のです。そしてその直後、いよいよ矢野さんが訓練の成果をステージで観客の目の前で披露。見事チンパンジーを意のままに動かすことが出来たのです!
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