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ドロドロ!? 血液 の正体
第731回 2004年5月9日


 ここ数年話題になっているドロドロ血液。確かに見た目はいかにも良くなさそうですが、実際の所いったいドロドロだと何がいけないというのでしょう。そしてサラサラならばいいかというと、実はそうでもないというのです。超サラサラ血液は体に悪い!?これってどういうことなのでしょう?

骨格模型  矢野さんが血液検査をしました。結果は、思ったほどひどくはなかったものの、やはりドロドロ血液だったのです。
 しかしそもそも血液はどこで作られているのでしょう?心臓?背骨?いいえ、どちらも違います。実は骨の中にある、骨髄(こつずい)で作られているのです。赤ちゃんの時は全身の骨で、成人になると頭蓋骨、ろっ骨、骨盤などの体の中心に近い骨で作られるのです。

所さんのポイント
ポイント1
成人の血液は、頭蓋骨、ろっ骨、骨盤など体の中心に近い骨の骨髄で作られている!

 血液の細胞には、赤血球、白血球、血小板の3つがあります。怪我の時などに固まることで血を止める血小板は、糖分やアルコールの過剰摂取で固まりやすくなります。そして酸素を運ぶ赤血球も、血液中に悪玉コレステロールが増えるとこれが付着し、弾力性が失われ、結果、細い血管などを通りにくくなるのです。以上2つがドロドロ血液の主たる原因なのです。
 これに血管が悪玉コレステロールによって狭まる動脈硬化が加わると、血管が詰まり、脳こうそくや心筋こうそくを引き起こすのです。ドロドロ血液、要注意です。
 日頃の不摂生など生活習慣から引き起こされることの多いドロドロ血液。しかしそれ以外にも、ささいなことで血液がドロドロになってしまっている人が結構いるそうなのです。実は寝起きに血液はドロドロになっているのです。これは寝ている間に水分が失われているため。血液はちょっとした水分不足からもドロドロになってしまうのです。矢野さんも1杯の水を飲んで血液を見てみると、結構血液のドロドロが改善されていたのです。

13人中7人が貧血  最近若い女性に超サラサラ血液が増えているというのですが、これが健康に良くないというのです。この超サラサラ血液の正体は貧血。血中の鉄分が不足すると、赤血球の中にあり、酸素と結びついて運ぶ働きのあるたんぱく質・ヘモグロビンが減ってしまうのです。結果、赤血球のサイズも小さくなり数も減り、超サラサラ血液になってしまうのです。貧血は、疲労感、肩こり、動悸。息切れなどを引き起こします。若い女性の栄養不足の食生活が原因に挙げられます。今回、街頭で調査したところ、なんと若い女性の13人中7人が貧血でした。超サラサラ血液も要注意です!

所さんのポイント
ポイント2
若い女性に多い、鉄不足によって引き起こされる超サラサラ血液=貧血も要注意!




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