激安
アウトレット
裏技
第1061回 2010年12月4日
いよいよ年の瀬、日本中が熱い年末商戦で盛り上がる中、今大人気の買い物スポットと言えば
アウトレットモール
!そこで今回は、全国で37ヶ所あり、今後も増え続けるアウトレットモールでの賢い買い物術を科学します!
アウトレットモールは、なぜ都心から離れた場所に多く作られているんでしょうか?専門家に伺うと、安くて広い土地を確保できるためだけではなく、なんと売り上げを伸ばすために、郊外に作っているのだといいます。ならば、遠ければ遠いほどお客さんはいっぱいお金を使うのでしょうか?そこで、都心から100km離れた静岡県御殿場のアウトレットモールで買い物を終えた10組の家族に、来た場所と、いくら使ったかをアンケート!すると…最もお金を使わなかったのは9番目に遠い場所から来た家族。どうやら、遠くから来てもたくさんお金を使うわけではないようです。
そこで、専門家に再度話を聞くと、1週間たってからお客さんに、ある質問をすれば面白い事実がわかると言います。そこで、
1週間後、10組全ての家族に、買った商品をこれまでに何点着用しているのかを聞いてみると、近場の家族は買った商品をほぼ着用しているのに、遠い場所から来た家族は、着ない服を多く買っていて、着用率が低い傾向にあることがわかったのです。
この理由は、専門家によると、遠い場所から時間をかけて行くことで旅行感覚になり、ついつい財布のヒモが緩み、必要のない物まで買ってしまうためと考えられるそうです。これがアウトレットの魔力!
そこで、目がテン流、賢いアウトレットモール買い物術・その①は、「レジに並ぶ前に本当に必要か、冷静に見極める!」
郊外のアウトレットに行くと、旅行気分になり、ついつい財布のヒモが緩むので、買う前に、本当に必要な物か冷静に判断すべし!
ところで、アウトレットモールはなぜあんなに広いのでしょう?専門家に伺うと、なんと広ければ広いほど買い物をしてしまうんだとか。そこで4組の家族に協力してもらい実験です!2組には自由に買い物してもらい、もう2組には隅々まで歩いてもらうため、スタンプラリーをしながら買い物してもらいます。すると…自由に買い物した2家族は、歩いた距離はどちらも3km台、買い物金額も、事前に想定していた予算の前後10%以内に収まるという、堅実な結果に。一方、スタンプラリーの2家族は、歩いた距離は倍近い5.2kmと6km。しかも、お買い物金額はそれぞれ事前の想定より、17%と31%と、大きくオーバー!なぜ、歩けば歩くほど、たくさん買い物してしまうんでしょう?そこで、スタンプラリー組の買い物中の様子を見てみると…それぞれ途中にある色々な店に入り、買う予定になかったものを買ってしまっていたのです。4家族につけてもらったGPSで、足どりを調べてみても、スタンプラリー組はモール内を隅々まで、まんべんなく歩いている事がわかりました。専門家によると、
アウトレットモールは平面的に広いので、欲しいものを探すのに時間がかかり、その過程でついつい予定にはない物も買ってしまうそうです。
つまり、歩けば歩くほど「ついで買い」してしまうのもアウトレットの魔力!そこで、
目がテン流、賢いアウトレットモール買い物術・その②は、「買う予定にない商品を売っている店には入らない!」
さて、アウトレット商品の人気の秘密と言えば、なんといっても価格の安さですよね。もちろん、安い理由はブランド衣料の型落ちや在庫残り、B級品などワケありだから。でも、同じ安いなら、ワケありじゃない方がいいはずですよね?
そこで商店街で実験!一袋400円の同じカップケーキを、「ワケあり」と「ワケなし」で50%オフの200円で路上販売して、売れ行きを比較してみました。どちらも通行人が1000人に達した時点で終了です。まずはワケを書かない場合、15袋で終了。続いて、
「カタチが不揃いのため値下げしました」と看板にウソの理由を明記して販売すると…モノも値段も同じなのに、飛ぶように売れ、なんと「ワケなし」の2倍以上となる34袋も売れました!
「ワケあり」を買ったお客さんに話を聞くと、不揃いだから安いと、理由がはっきりしているので安心して買えたとの事。確かに、「ワケなし」を売っている時は、値段の安さに立ち止まっても、買わない人がたくさんいたのです。専門家によると、
お客さんにとって、理由がわからず安いものは、不安を生むのに対し、アウトレット品は、最初から安売りの理由がはっきりしているので安心感が生まれ、購買意欲が高まるのだそうです。
安心してどんどん買い物できるのも、隠れたアウトレットモールの魔力だったんですね。
アウトレット商品は、最初から「ワケあり」という安心感が持てるので、理由もわからず安い商品よりも買いやすいのだ!