ノンアルコールビール
第1060回 2010年11月27日
やってきました忘年会の季節！そして、最近お酒の席で人気を集めているのが、
ノンアルコールビール！
そこで今回は、売り上げ急上昇中、ノンアルコールビールの人気の秘密を探ります！
昨年４月に発売され、爆発的な人気を集めているアルコール分０．００％のノンアルコールビール。以前からわずかにアルコールの入った商品は売っていましたが、本当に０％じゃないとダメなんでしょうか？そこで実験！お酒が苦手な男性２人に中身を知らせずに、それぞれアルコール０％と０．１％のものを１本飲んでもらい、２本目からはアルコールが早く回るように体育館の中を軽く歩きながら飲んでもらいます。そして、３週に１本のペースで飲み続けてもらったところ…４本目で０．１％を飲んでいた男性が酔ってしまったと申告。そこで、バランスボールの上に座ってもらい耐久時間で本当に酔っているか確かめると、事前に計ったタイムより大幅ダウン。一方、０％を飲んでいた男性の記録は下がりませんでした。さらに、目が大きく見える特殊な眼鏡をかけてもらい、目の動きを見てみると、
０．１％を飲んだ男性の目は、無意識に黒目が揺れる「眼振」という現象が起きていました。０．１％でも本当に酔っていたのです。確認のため、同じ人で飲むものを入れ替えて再度実験しても、０．１％を飲んだ人だけが酔っ払うという結果に。実は、日本人は遺伝子的にお酒に弱く、およそ５％は全くアルコールを受け付けない体質なのだそうです。
だから０％のビールが人気なんですね。
しかし、アルコールが入っていないなら、ビール味のものではなく、お茶やジュースでもいいはずですよね？そこでこんな実験！ビールが大好きな男性４人に、新しい発泡酒の試飲会とウソを伝え、市販の０％ノンアルコールビールを３種類混ぜたものと５．５％の本物の発泡酒を飲んでもらい、盛り上がりの差を騒音計で比較します。
まずはノンアルコールビールを１０分間飲んだ後に、黒ヒゲ危機一髪ゲームで盛り上がってもらい騒音計測をスタート。そしてゲーム終了後、４人には内緒で本物の発泡酒に変えて、同じく１０分間飲んだ後にゲームで盛り上がってもらい騒音を計測しました。その結果…
０％のノンアルコールビールを飲んだ時の騒音の平均は７８デシベル、本物の発泡酒を飲んだ後の平均は７７．１デシベルと、ノンアルコールビールの方がわずかに盛り上がるという意外な結果に！
皆さんに感想を聞くと、最後までノンアルコールだと気付かず酔った気分になっていたそうです。そこで、ビールが大好きだと言う男性２人に、ノンアルコールビール、ウーロン茶、普通のビールの順で飲んでもらい、脳の働きを比較してみました。すると…
２人ともノンアルコールビールと普通のビールを飲んだ時だけ、同じように脳全体が激しく活動していることがわかりました。理由を専門家に伺うと、味とニオイがビールにそっくりなため、脳が錯覚して勘違いしたと考えられるそうです。
ちなみにこの現象は、ビールを普段飲まない人には起こらないそうです。
普段ビールを飲む人がノンアルコールビールを飲むと、本物にそっくりな味とニオイで脳が錯覚を起こし、酔った気分になるのだ！
ところで、味もニオイも本物そっくりなノンアルコールビールは一体どのように作られているんでしょう？そこで、オリジナルのアルコール０％ビールを作っている新潟の地ビール工場で作り方を見せてもらいました。まずはビールと同じ原料の麦芽を煮たものに、コクを出すための液体モルトを加え、さらに苦味の素となるホップを入れます。ここまでは普通のビールと全く同じ。しかし、
ビールはこの後に酵母菌を加えてアルコール発酵させるのに対し、ノンアルコールビールは冷却しながら不純物を沈殿させ、炭酸を加えて出来上がり！つまりノンアルコールビールとは発酵させていないビールなのです。
ノンアルコールビールは、酵母菌を入れずに発酵させていないビールのことだった！
（一部除く）
では、ノンアルコールビールを発酵させると、ビールになるのでしょうか？同じ工場で挑戦してみました。ノンアルコールビールを容器に入れ、そこに酵母菌を加え密閉し発酵させます。
そして２日後、酒精計でアルコール濃度を計測すると…０．７％のアルコールしかできていませんでした。そして、スタジオで所さんに０％のノンアルコールビールと、無理矢理発酵させた０．７％ビールを飲み比べてもらうと…０．７％の方が、本物のビールに味が近いという感想でした。 しかし、なぜ０．７％しかアルコールができなかったのでしょう？実は通常のビールの場合、麦芽に含まれる糖を酵母菌が分解してアルコールになります。しかし、ノンアルコールビールは、この酵母菌が食べる分の麦芽をあらかじめ減らしているのです。だから、酵母菌を入れても少ししかアルコールができなかったというわけです。
まずはノンアルコールビールを１０分間飲んだ後に、黒ヒゲ危機一髪ゲームで盛り上がってもらい騒音計測をスタート。そしてゲーム終了後、４人には内緒で本物の発泡酒に変えて、同じく１０分間飲んだ後にゲームで盛り上がってもらい騒音を計測しました。その結果…０％のノンアルコールビールを飲んだ時の騒音の平均は７８デシベル、本物の発泡酒を飲んだ後の平均は７７．１デシベルと、ノンアルコールビールの方がわずかに盛り上がるという意外な結果に！
そして２日後、酒精計でアルコール濃度を計測すると…０．７％のアルコールしかできていませんでした。そして、スタジオで所さんに０％のノンアルコールビールと、無理矢理発酵させた０．７％ビールを飲み比べてもらうと…０．７％の方が、本物のビールに味が近いという感想でした。
しかし、なぜ０．７％しかアルコールができなかったのでしょう？実は通常のビールの場合、麦芽に含まれる糖を酵母菌が分解してアルコールになります。しかし、ノンアルコールビールは、この酵母菌が食べる分の麦芽をあらかじめ減らしているのです。だから、酵母菌を入れても少ししかアルコールができなかったというわけです。
