お菓子
を食べ過ぎる訳
第1097回 2011年9月3日
食欲の秋がまもなく到来！でもそんな時、ついつい食べ過ぎてしまうものといえば、お菓子ですよね。コンビニの棚にも色々なお菓子がズラリ！そこで今回は、街で聞いた、人気の
コンビニ菓子
の秘密に科学で迫ります！
①カップ型スナック菓子の人気の秘密
コンビニのスナック菓子売上げランキング１位と２位を独占する、カップ型のお菓子。袋入りお菓子を上回る人気の秘密を探るために、こんな実験です！まず、２０代前半の男性２人に「映画を見てもらい、感想を聞く撮影」とウソの内容を伝えます。そして映画のお供にと、人気のカップ入りスナック菓子を１ｋｇ投入した、巨大カップを用意。実はこれ、２時間の映画を見ている間にお菓子をどれほど食べるのかを調べる実験なんです。しかも男性たちには、朝食抜きで集まってもらっているので、空腹状態で実験スタート。すると…１人目の男性は、映画がスタートしてからおよそ５０分間、スナック菓子に手を伸ばし続けたところで、手が止まりました。
そして２時間の映画が終了後、こっそりと、残ったスナック菓子の量を測定すると、食べた量は８０ｇでした。
そして翌朝、再び空腹状態で集まってもらい、同じく２時間の映画を見ている間に、今度は１ｋｇのポテトチップスを詰めた巨大な袋を用意し、食べた量を測定します。すると…カップ菓子とは違い、袋の中のお菓子を見ることなく最後まで手を伸ばし続けました。
そして、残った量を測定した結果、食べた量は昨日の倍以上の１７３ｇ！２人目の男性も、２日目の袋入りポテトチップスの方が倍近く食べたのです。
しかし、２人はポテトチップスが好きだった可能性もあるため、別の男性２人で、１日目には巨大袋にスナック菓子、２日目は巨大カップにポテトチップスと、中身を入れ替え同じ実験を行ったのですが、２人とも袋入りスナック菓子の方を多く食べたのです。この理由を専門家に伺うと…
「袋の場合は中身を見ずに食べているのに対し、カップは中身を見ながら食べることで、視覚でも満足感を得られるため、食べる量が減った」と考えられるそうです。
他にも、手が汚れにくく、持ち運びやすいという点などもあり、一般的に袋入りよりも、カップ入りの方が、女性人気は高いようです。
カップ入りのお菓子は、中身が見え、視覚でも満足できるため、食べる量が減り、中身の見えない袋入りよりも人気が高いのだ！
②タブレット型清涼菓子の人気の秘密
続いては、ついつい口に入れてしまうタブレット型清涼菓子の人気の秘密を実験で調べます。２０〜４０代の男性３人に、様々な種類のタブレット菓子を大量に入れたボトルを渡し、午前９時から午後９時まで、普段通りの生活の中で自由に食べてもらいます。ちなみに３人に伝えているのは、「味の感想を聞く」というウソの内容。そして３人に密着すると…皆さん喫煙後や食後に一口。しかし、１２時間で食べた量を計測してみると、およそ３分の１箱から２箱分ほどと、意外にも少量。
そして翌日、実験本番！実は３人は喫煙者。タバコとライターを没収し、禁煙状態で、前日と食べた量を比較します。すると…３人は前日以上に、事あるごとに一口。１２時間後、食べた量を測定すると、全員が前日の３〜１０倍の量を食べていたのです！
さらに翌日、タバコを解禁して１２時間で食べた量を測定すると、禁煙の２日目に比べ大幅ダウン。実は、２０１０年度のタブレット清涼菓子の売上額のデータを見ると、タバコ増税が行われた１０月に急上昇！この理由を専門家に伺うと…
「１０月に増えた禁煙者が、その辛さをタブレット菓子で紛らわせていたのに加え、非喫煙者でも、口寂しさを紛らわせるためについ食べてしまうため」
と考えられるそうです。その他にも、口臭対策になることや、低カロリーなことも人気の秘密のようです。
③チョコスナックの人気の秘密
現在、コンビニでのチョコレート人気ランキング上位には、定番の板チョコを抑え、軽い食感のチョコスナックがランクイン！その人気の秘密を探るため、こんな実験！２０代の女性５名に、チョコレートのキャンペンガールのオーディションというウソの名目で集まってもらいました。
１人ずつ部屋に案内し、呼び出しを待つ間に、本場ベルギー産の価格６００円の高級板チョコと、コンビニで売られている１袋１００円のチョコレートスナックを、それぞれのお皿に１００ｇずつ用意し、「自由に食べてお待ちください」と伝えます。そう、実は２０分間でどちらをより多く食べるかを調べる実験なんです！すると…１人はほとんど同じ量を食べたものの、５人中４人は、チョコスナックの方を多く食べ、高級板チョコに圧勝！
本人たちにネタばらしをした後、チョコスナックを選んだ理由を聞いてみると…皆さん「板チョコの方が、太りやすそうだから」との感想。専門家によると、
「女性は、チョコを食べると太ってしまうという罪悪感を覚えることが多く、板チョコよりも、軽い食感のチョコスナックのほうが低カロリーだというイメージを持たれやすいので、それが人気の秘密と思われる」そうです。しかし、コンビニで売っている大手３社の板チョコとチョコスナックの、１００ｇあたりのカロリーの平均を出したところ、板チョコは５５５ｋｃａｌ、チョコスナックは５５２ｋｃａｌと、ほとんど変わらず。
クッキーなどチョコ以外の味も楽しめ、小分けの食べ切りサイズというのも人気に一役買っているようですが、「チョコは食べたいけど太りたくない」という女心が、チョコスナック人気の、何よりの秘密のようです。
軽い食感で人気のチョコスナックは、板チョコより低カロリーと思われがちだが、実際のカロリーは板チョコとほとんど変わらないのだ！
そして２時間の映画が終了後、こっそりと、残ったスナック菓子の量を測定すると、食べた量は８０ｇでした。そして翌朝、再び空腹状態で集まってもらい、同じく２時間の映画を見ている間に、今度は１ｋｇのポテトチップスを詰めた巨大な袋を用意し、食べた量を測定します。すると…カップ菓子とは違い、袋の中のお菓子を見ることなく最後まで手を伸ばし続けました。
「女性は、チョコを食べると太ってしまうという罪悪感を覚えることが多く、板チョコよりも、軽い食感のチョコスナックのほうが低カロリーだというイメージを持たれやすいので、それが人気の秘密と思われる」そうです。しかし、コンビニで売っている大手３社の板チョコとチョコスナックの、１００ｇあたりのカロリーの平均を出したところ、板チョコは５５５ｋｃａｌ、チョコスナックは５５２ｋｃａｌと、ほとんど変わらず。クッキーなどチョコ以外の味も楽しめ、小分けの食べ切りサイズというのも人気に一役買っているようですが、「チョコは食べたいけど太りたくない」という女心が、チョコスナック人気の、何よりの秘密のようです。
