(秘)イケメン新加入SP
第1125回 2012年4月7日
4月といえば、社会人1年生が誕生する季節!ところが、サラリーマンの先輩達に聞いてみると、社会人としてのマナーが身についてない若者が増えているという声が多数…。そこで、ユージさんが新メンバーに加わった今回は、街で聞いた、新社会人が見につけるべき、
ビジネスマナー
を科学します!
①笑顔には、どれぐらいの効果がある?
新社会人の心構えとして、最初に教わることを街でサラリーマンの方々に聞くと…「笑顔」という声が多数。マナー教室でも、笑顔の作り方を教えているほど、笑顔は重要な武器になるといいますが、笑顔にはどれほどの力があるのか?そこで実験!
商店街の一角で、プロの女性モデルさんと一般女性が、隣に並び、1時間で何個クッキーを売る事が出来るのかを競います。ただし、一般女性は笑顔、モデルさんは無表情を貫きます。すると…一般女性のクッキーだけが次々と売れ、モデルさんの方は閑古鳥。結果、1時間を待たずして、笑顔の一般女性が20個を完売し、実験終了。一方、モデルさんはたったの2個しか売れませんでした。
さらに、無表情のイケメンと、笑顔の一般男性で同じ実験を行ったところ…売り上げは14対8で、笑顔の一般男性の圧勝!さらに男性でもう1組実験を行った結果、またもや笑顔の一般男性の方が、イケメンの売り上げを上回りました。そこで、笑顔の一般女性から買ったお客さんに理由を聞くと…「笑顔に吸い込まれた」と言うのです。この理由を専門家に伺うと…
「笑顔は、歯が白く見えるため、口元のコントラストで、離れた場所からでも識別しやすいためと考えられる」そうです。そこで、実験!「怒る」、「泣く」、「笑う」、「悲しむ」、4つの表情の女性の顔写真を用意し、ランダムに写真を4人の被験者に見せ、どの表情が遠くからでも識別できるかを調べます。まずは1人目の男性に10mの距離で挑戦してもらうと、4つの表情を見分け全問正解。そして今度は、直線で40m離れた場所から見てもらうと…笑顔だけが正解!
他の3人も、笑顔だけは、40mの距離でも識別できました。さらに、男性の顔写真でも実験したところ、4人とも、笑顔の正解率は100%!笑顔は、楽しい気分を相手に伝えると共に、遠くからでも認識できるので、ビジネスには有効なようです。
ビジネスマナーの基本である「笑顔」は、白い歯が見えて、口元のコントラストが目立つので、遠くからでも識別しやすいのだ!
②電話は、なぜ3コール以内に出るのが常識?
社会人のマナーで重要と言われるのが、電話の応対。街のサラリーマンの方々は、「3回以内に出る」と新人に教えるそうなんです。確かにビジネスマナー本にも「3回以内」と書いてあります。この「3」という数字の意味を専門家に伺うと…「どんなに忙しい方でも3コール以内であれば人間心理として待つことができる」そうです。そこで、ユージさんが商店街に出て実験!
街行く人に、指定した番号に電話を掛けてもらいます。でも実は、この番号は掛けても誰も出ません。呼び出し音を何コールまで待てるかを調べる実験なんです。そして、10人で行った結果、全員が3コール以上待つことが出来ました。
しかし、この日は休日。時間に余裕があったのかも知れません。そこで今度は、平日の朝の駅前で、出勤する方々で調査。すると…1分たりとも時間を無駄に出来ないはずなのに、10人全員が3コール以上待ったのです。
ならばと、夕方で忙しい上野アメ横で、お店の方にお願いして調査。すると…またしても10人全員が3コール以上待ちました!そこで、やってきたのは競馬場!レース後、負けてしまい、気持ちに余裕がない方もいるはずですが…なんと10人全員が3コール以上待ったのです!結果、3コール待てなかった人は40人中1人もおらず、4〜6コールが大多数でした。つまり、人はどんな状況でも3コールまでなら待てるため、電話は3コール以内に取るのが常識となっているようですね。
③車の上座は、なぜ運転席の後ろ?
ビジネスの場でよく悩むのは、上座と下座の問題。例えば、応接間では、一般的に入口から一番遠い、奥の席が上座とされています。もし不審者が入ってきても、すぐに対応できて安全という意味もあるそうです。では、自動車の場合は?街でサラリーマン20人に、大切なお客様を座らせる位置を尋ねると…全員が運転席の後ろ、後部座席の右側と回答。確かに本にも書かれている、浸透しているマナー。左側の方が乗り降りはしやすいものの、運転席の後ろの方が安全だというのがその理由だそうです。そこで、小さな車、カートを使って実験です!
サーキットコースのゴール直後に、突然障害物が現れると、左右どちらに避けるのかを調べようというのが目的。この時、右にハンドルを切れば運転席の後ろが安全。左に切れば助手席の後ろが安全ということになります。
協力してもらうのは、普段、車を運転している10人。皆さんには、コース1週のタイムレースとだけ伝えてあります。すると…前半の5人は全員、障害物を見て右に避けました。実は、この5人は全員右利き。そこで、確認のため、今度は左利き5人でも同じ実験を行ったところ…なんと全員が右利きと同じく右に避けたのです!
利き腕に関係なく右に避けた理由を専門家に伺うと…「運転者は、障害物から身を守るため、本能的に右にハンドルを切り、障害物から身体を遠ざけようとすると考えられる」とのこと。だから、助手席の後ろよりも、運転席の後ろの席の方が、安全性が高いようです。ただし、自動車の衝突実験を行っている専門家によると…「最近の車は、正面衝突の場合、シートベルトとエアバッグが充実しているので、一般的な後部エアバックのない車では、前席の方が安全な事もある」そうです。とはいえ、お客さんに運転席に座ってもらう訳にもいかないので、運転席の後ろに乗せるのが社会人のマナーとされているようです。
運転者は、突然障害物が現れると、身体を遠ざけようと、無意識に右にハンドルを切るので、運転席の後ろは、比較的安全性が高いのだ!