知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


ハリーポッター実在!?
第1141回 2012年7月28日


 目がテン!夏休み海外スペシャル、イギリス編!日本の街で、イギリスと聞いて思い浮かぶものを聞いてみると…「英国紳士」や「ハリー・ポッター」などの声が続々!そこで、第2弾の今回は、イギリスの様々な不思議を科学で解明します!

①イギリス人男性は、本当に紳士なのか?
 世界的に有名な「英国紳士」という言葉。上品で教養があり、礼儀正しいジェントルマン。中でも女性に優しいと言われていますが、現代のイギリス人男性も、本当に「紳士」なんでしょうか?そこで、こんな実験!女性が、15kg以上もある重いスーツケースを持ち、階段を上っているのを見て、男性は手伝ってくれるのか確かめます。まずは、比較のため日本から。人通りが多い階段を、女性が重そうに運びますが…誰も手伝おうとしません。合計で10回階段を上っても、結局1人も手伝ってくれる男性は現れず…。さて、イギリスではどうでしょう?ロンドンの中心地にある階段を、イギリス人女性に同じく10回、重いスーツケースを持ち、上ってもらいます。すると…「手伝いましょうか?」と声をかけ、運んでくれるジェントルマンが次々と出現!「手伝いましょうか?」結果、日本は10人中0人だったのに対し、イギリスは若い男性から中年まで5人もの男性が、女性の荷物を運んでくれました!英国紳士は健在でした!

 手助けしたイギリス人男性に話を聞くと…「困った女性を助けるのがイギリス文化」との事。では、その文化はどのように生まれたのか?イギリス文化に詳しい専門家に伺うと…「イギリスは階級社会で、紳士は、一番上の貴族の次位にあたる身分。そこで、貴族の地位に少しでも近づこうと、身なりや態度で一番大切とされる、女性に親切にする行為が紳士の特質になり、今やイギリス文化になったと考えられる」そうです。つまり、階級は越えられずとも、貴族のように尊敬されたいという思いから、「女性を大切にする」文化が紳士に根付いたようです。

所さんのポイント
ポイント1
英国紳士の、女性に対して親切に接する振る舞いは、貴族のように尊敬されたいという思いから生まれた文化だった!

②イギリスに魔法使いは実在する!?
 イギリスと言えば世界的大ヒット映画 「ハリー・ポッター」シリーズ!しかし、少年ハリーたちが使う魔法は、映画の中の出来事。ところが、イギリス人の方20人に、「魔法使いは実在すると思うか?」と尋ねたところ…なんと半数以上の11人が「実在すると思う」と回答!確かに、イギリスには魔女が実在したという記録が多くの書物に残され、16世紀には「魔女狩り」も行われたそうですが…調べてみると、なんとロンドン市内に魔女が経営するというお店が!ユージさんが訪ねると…店内には、ホウキや杖など、魔法グッズがたくさん!そして、経営者の女性は堂々と本物の魔女と名乗りました!さすがに今の魔女はホウキでは飛ばないそうですが、魔女は古来、薬草を煎じ病気の人を助けたり、悩める人に占いでアドバイスしたりと人助けをしていました。現代の魔女も、悩みを抱える人のカウンセリングなどを行い、イギリスの国勢調査では、魔女を名乗る人が、約7000人もいるそうです。そのため、今も多くのイギリス人が魔女の存在を信じ、身近に感じているんです。

③イギリス人は幽霊を怖がらない?
 さらに、多くのイギリス人が魔女だけではなく、なんと幽霊の存在も信じているんです!実はイギリスは、幽霊の目撃件数が非常に多い、世界有数の幽霊大国と言われる国。そんなお国柄からか、人気のお化け屋敷は週末ともなると大行列!さらに、国王の宮殿だったロンドン塔など、幽霊が出るといわれる建物も多く、こうしたスポットをバスで巡る、ゴーストツアーもあるんです。車内では、役者さんが幽霊に扮して、お客を怖がらせようとしますが、お客さんは笑顔で楽しんでいます。そこで、街頭で「あなたは幽霊が怖いですか?」と質問すると、20人中15人が怖くないと回答!そこで、本当に幽霊が怖くないのか?ロンドンのいかにも幽霊が出そうな、築150年の古びた家を舞台に、深夜の実験です!イギリス人と、ロンドンに住む日本人留学生の計8名に、この部屋に老婆の幽霊がたびたび出ると、嘘の情報を伝え、日本人4人から部屋に入ってもらい反応を見ます。すると…何も起こってないのに悲鳴を上げたり、一歩も動けなかったりと、全員が幽霊を怖がるという結果に。そして、ここからが本番!今度はイギリス人の方々に同じ部屋に入ってもらうと…なんと全員が余裕の態度で本当に怖がらなかったのです。専門家に、この理由を尋ねると…「日本人とイギリス人では、幽霊に対する考え方が違い、一般的に日本の幽霊は怨念や呪いを持った、恐ろしいイメージがあるため怖がられる一方、イギリスの幽霊は、亡くなった家族や有名人が多いので、イギリス人は幽霊に対して恐怖心を抱かないどころか、親しみすら感じている人が多いと考えられる」そうです。では、イギリス人は怖いものはないのでしょうか?調べてみると…イギリス人が最も怖がる映画第1位は、悪魔が少女にとりつく「エクソシスト」というデータが!そこで、イギリス人は悪魔を怖がるのか実験です!先程と同じ4人に、アイマスクを着用し、バスで移動してもらいます。でも実際は、先ほどの幽霊実験と同じ家の裏側に回っただけ。怖がる男性今度は、悪魔が出ると言われている家だと、全くのウソを伝え、偽物の悪魔払い師にも立ち会ってもらい、悪魔が出るという部屋に入ってもらいます。そして実験開始!すると…幽霊の時は冷静で、全く怖がらなかった男性が、スタッフが少し物音を立てただけで、声を上げて怖がったのです!
 さらに幽霊実験の時は余裕の笑顔だった女性も、悪魔を怖がり、まともに部屋に入る事すらできず…。結果、イギリス人は、悪魔が出ると聞いた途端、4人中3人が怖がったんです!この理由を、キリスト教の牧師さんに聞いてみると…「悪魔はキリストでは最も怖い存在なので、キリスト教のバックグランドがあるイギリス人は、悪魔を怖がると考えられる」そうです。

所さんのポイント
ポイント2
イギリス人の多くは幽霊を怖がらないが、キリスト教の国であるため、恐ろしい存在とされる悪魔を怖がる人は多いのだ!




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