2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


1989年下半期12月



頭良くする 驚異の実験  #010 89/12/03


 いったい脳にとって一番働きやすい時はどんな時なんでしょう。「目がテン!」では様々な実験を試みました。まずは、(1)適度な運動、(2)ゲームなどでイライラ、(3)何もせずボーッとする、の3つの前後で簡単な算数のテストをして出来を比較しました。すると、イライラの後では出来が落ち、ボーッとした後ではあまり変化 が無かったのに対して、運動の後では出来がよかったのです!

記憶の札を貼る所さんと鈴木アナ  今度は、50個の2ケタの数字を準備し、(1)1分憶え、次の1分半で答える。このパターンを5回繰り返す、(2)1分憶えた後に8分の休息を入れることにし、あとは (1)と同じ作業を繰り返す、の二つの作業を行い、その結果を測定しました。する と、途中に休息を入れた方が記憶力が優れていたのです。

 今度は、(1)起床直後、(2)起床1時間後、朝食直後、(3)起床3時間後、の3つのタイミングで学力テストを実施。すると、(3)(1)(2)の順でした。食事直後は、起床直後を下回ったのです。



所のポイントテストの前には運動をし、食事は直前にしないようにしよう。
記憶の時にはインターバルを設けよう。
これが必勝法!


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歩け歩け 地図 の不思議  #011 89/12/10


 地図を作るには、距離と高さを測らなくてはなりません。距離を測るには、三角測量が使われます。その原点、日本経緯度原点は東京に有り、ここを起点として、全国に10万個(当時)も有る三角点との間を、レーザー光線で測定していくのです。一方、高さ(標高)ですが、水準測量を行います。これも水準原点が東京に有り (その高さは東京湾の平均的な水面の高さ)、この点から全国18,000個(当時)の水準点の高さを測っていくのです。

所さんの立体顔面地図  でも、この2つをいっぺんに測れないものでしょうか?実はそんな方法が有るんです。空中写真測量というもので、ヘリコプターで上空から写真を撮り、その写真を解析することで距離、標高のいずれも測ることが出来るのです。

 では、この方法で所さんの顔面地図を作れないものか?日本の地図を作っている建設省国土地理院が協力して下さいました。所さんの写真を解析図化機という機械で、 立体的に見てこれを図形化、この図を大型カメラで撮影し、縮小。これをスクライブ 法という方法で製図、印刷しました。すると、所さんの顔面地図が見事完成!おまけに立体地図まで出来ちゃったのです!


所のポイント空中写真測量は、距離、標高をいっぺんに測ることが出来る優れモノ!


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掃除の科学で花嫁修業  #012 89/12/17


 年の瀬も押し迫ったこの回では、大掃除のコツを「目がテン!」が科学的に紹介。

電子レンジのガラスを拭く女性  浴室によく生えるカビ。実はこのカビ、アレルギーの元・アレルゲンになるものが 多く、ぜんそくやアトピー性皮膚炎を引き起こす厄介なものなのです。このカビに威 力を発揮するのが次亜塩素酸ソーダの入った洗剤。ただしこの洗剤、酸性のものと一緒に使うと、毒性のある塩素ガスを出すので、注意が必要です。

 大掃除で、意外な力を発揮するモノを台所で発見!それは、だったのです。コーヒーのあく、茶しぶは原液で落ちます。ガラスには、中性洗剤に酢を一滴混ぜて下さい。白く残らなくなるんです。タイルの目地も10倍に薄めた液で汚れが落ちます。カーペットのしみも、水で拭いた後、酢を垂らすと効果バツグン!


所のポイント酢の強い酸は、お掃除の強い味方だった!


 酢にはまだまだ知られざるパワーが有りました。まな板を熱湯と、酢で消毒してみ ます。すると、熱湯では、大腸菌群が120→11個、一般生菌が790個→320個と数が減りましたが、酢では、大腸菌群が120→0個(!)、一般生菌が790→10個、とほぼ死滅したのです。酢は殺菌能力も優れていました!


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美味の秘密不思議な  #013 89/12/24


 炭火焼には欠かせない木炭。その代表が、和歌山の備長炭です。その原料はウバメガシという木。その中でもより目の詰まったオス木を使い、これを、1000℃近い温度で7日〜10日、蒸し焼きにするのです。その炭素含有量は、実に96%にも及びます。

備長炭でくぎを打つ  その効力を、ガスと比較してみました。160gの肉を焼いてみると、表面温度は、いずれも85℃で一緒なのですが、中心温度は、ガスが35℃なのに対し、炭は55℃もあるのです。炭の方がちゃんと中まで火が通っているのです。これは遠赤外線の量にも関係が有ります。ガスが2キロワットだったのに対し、同じ火力で、炭からは8.6キロワットも出ていたのです。更に、肉の重量も、ガスが22.4g減ったのに対し、炭は11.7gしか減らなかったんです。炭の方が、肉汁をより閉じ込めているわけです。炭火焼の方がおいしく感じるのには、ちゃんと科学的な理由が有ったのです!

 更に、強度も測定してみました。曲げた時の強度ですが、鉛筆は、8kg、アルミパ イプが、232kgなのに対し、備長炭は、なんと、303kgも有ったのです!


所のポイント備長炭はくぎが打てるほど硬かった!
 

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不思議よみがえるカニ  #014 89/12/31


 人間は昔から、冷蔵によって食品を保存してきました。温度を下げることによっ て、細菌の繁殖が抑えられるのです。

 長野県では、豆腐をマイナス10〜15℃の外気にさらし、凍らせ、水分を抜きます。これが高野豆腐です。さらに同じ長野県には、寒天が有りますが、これも海藻のテングサを煮て固めたものを、やはり寒風にさらし、水分を抜くのです。いずれも、水分を抜くことで、細菌の繁殖が抑えられ、保存に優れたものになるのでした。


所のポイント高野豆腐と、寒天は日本が生んだフリーズドライなのだ!
 

よみがえったカニ  スタジオには、2ヶ月の間仮死状態のカニとフグが登場。これは、氷を入れ0℃以下 になった海水にカニやフグを入れていたもので、氷温保存というものです。0℃を少 し下回った温度でも、水は凍っても、海水や動植物はまだ凍らない温度なので長期間 仮死状態で保存が出来るというのですが・・・。スタジオでカニとフグを、常温の海 水につけてみました。すると・・・!

 カニも、フグも、見事2ヶ月の眠りから醒めました! 


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