春は入学式・入社式など人をとりまく環境が変化する季節。新しい環境になって4月を迎えた方も多いことでしょう。でも、はじめのうちはなかなか馴染めずに、緊張することもありますね。そもそも人間はいったいどんなときに緊張するのでしょうか?
そこで、魚住さんが挑戦するのは、自動車の運転。5年前にただ一度しか公道を走ったことがないという魚住さんは超ペーパードライバー。平静時には一分間に60台の心拍数だったのですが、ひとたび乗車するや、教習所内とはいえ、鼓動は100を越え、早鐘のように鳴り続けます。さらに、車の前に突然飛び出す人形、恐ろしい教官、苦手な縦列駐車など、スタッフの仕掛けた罠の数々が魚住さんを襲います。不測の事態や嘘をついたとき、いずれも心拍数は平常時の倍以上でした。
では、人間が緊張したとき、体の中ではどんな変化が起こっているのでしょうか?矢野さんがやってきたのは遊園地。ジェットコースターが苦手な矢野さん、今回も見ただけで心は恐怖に駆られてしまいます。実はこれ、体験する前に緊張してしまう「あらかじめ恐怖」と呼ばれる種類の緊張なのです。さらに、すでに緊張している矢野さんを、実際にジェットコースターに乗り、緊張をさらに増加させてみました。このとき、口に綿を含んでもらい、ジェットコースターに乗った場合と通常時の唾液の量を比較してみると、なんと二分の一以下になってしまいました。緊張すると、喉が乾くわけです。さらに、内蔵の動きなどにも変化が起こるため、お腹が痛くなったりするのです。
緊張する場合の中でも特に、人前に立つと、どうしても緊張してしまうという人は多いでしょう。そこで、まだ落語界に入って一年という新米落語家に心拍計をつけてもらい、高座に上がってもらいました。すると、座ってしゃべりはじめた瞬間から、心拍数は跳ね上がり、失敗する度にも高い数字が!さらに、ベテラン落語家にも心拍計をつけてもらいました。すると、平常時とほぼ同じ心拍数でした。そこで、新米落語家は学者の指導の下、緊張をコントロールするべくイメージトレーニングにチャレンジ!数日後、再び高座に上がった新米落語家はみごと緊張を克服することができたのです。 |