6月10日は時の記念日。時間に追い立てられている現代人ですが、たまにはゆとりも必要です。折しも6月は緑あふれ、花咲乱れる季節。そこで、様々な花で時計作りに矢野さんがチャレンジ!その名もずばり「花時計」。花時計とは、時計の文字盤のように花を配置し、順番に咲いたり閉じたりしていくのを利用して時を知る時計です。
そもそも、花は時間どおりに咲くものなのでしょうか?そこで、アサガオで実験!夕方からずっと光を当て続けてみると……なんと、朝になっても咲かなかったのです!アサガオはまず闇を感じ、明るくなって数時間後に咲くという性質を持っているのです。
とはいえ、他の花も光を感じて咲くのでしょうか?今度はチューリップで実験です。氷につけて冷やしたチューリップのつぼみと、暖かくした空気に触れさせているチューリップのつぼみの二つを用意します。そのまま数時間放置すると……見事に暖かくした方が咲きました!中には温度に反応して咲く花もあるのです。
光や温度は不安定ですが、それだけで大丈夫なのでしょうか?インゲンの葉は、花と同じ様に開いたり閉じたりしますが、温度、湿度、光が一定の場所で、それを観察してみましょう。すると、何も条件が変化しないのに、葉が反応し、規則正しく開閉するではありませんか!なんと、植物にも体内時計があるのです。
いよいよ花時計の制作です。矢野さんは、野草に詳しい先生の手を借りて野草探しにでかけます。花が開いていないときは雑草のようにしか見えない花たち。苦労して集めた花たちを植木鉢に移植し、丸く並べて完成です。ところが翌朝、出だしは良かったものの、花の咲く順番が狂ってしまいました。そこで、正確な花だけを厳選して再度挑戦!矢野さんが固唾を飲んで見守る中、見事成功!きれいな花が時間に合わせて次々と咲いていったのです。 |