目がテン恒例、夏休み特集!!第二弾は
諌早湾などでも干潟の重要性が叫ばれている今日この頃、カナダのもうひとつの世界一、「世界一の干満差!?ファンディ湾物語」です。
ナイアガラの滝から東へ1000kmほど、大西洋に程近いところにファンディ湾があります。その面積は17800平方キロメートル、東京都の8倍の広さです。ここの世界一は、ずばり干満差。日本最大の有明海の干満差は6mですが、一体どれぐらいなのでしょうか?
試しにボートを桟橋に繋留しておいたところ、数時間後、なんとボートがはるか下に!しかも、海が干上がって底に着いてしまっているではありませんか!その干満差たるや、実に16m!海はどこでも同じ海のはずなのに、いったいどうしてファンディ湾だけ?
実はすべての湾には湾の持つ固有の周期というものがあり、その固有の周期と大西洋の潮の満ち引きの周期が一致するため、揺れているブランコがさらに押されるタイミングが一致するように、干満差が激しくなるのです。
干満の差が大きいということは、それだけ潮の流れも激しいということ。すると、
一体何が起こるのか?カヤックの名手に、満潮、つまり波の高くなる時にファンディ
湾に注ぐ川に繰り出してもらいました。すると、下流に向かって必死に漕いでいるの
になぜか上流にバックしていってしまう!なんと、潮の満ちていくときには、時速40kmにもおよぶ驚異の逆流現象が発生していたのです!
潮が引くと、そこに出現するのはとてつもない大きさの干潟。およそ740平方キロメートル、東京都の1/3の大きさです。その干潟には様々な生物の生活の場となっています。まずは鳥類。魚ちゃんが野鳥の保護区で1日26人しか入れない島を訪れたところ、魚をくちばしいっぱいに加えるかわいいパフィンや、世界一長距離を渡る渡り鳥のキョクアジサシなどまさに鳥の楽園。そして水中の生物。水の中は一面、緑色のウニ・ウニ・ウニ!なんとはさみが魚ちゃんの顔ぐらいあるとてつもない大きさのロブスター!他にも、ズワイガニや数の子などなど。
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