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愛媛に闘牛!? ウシ の謎  #454 98/11/01

 愛媛県松山での公開録画、第二弾はウシ!実は、愛媛・宇和島地方には伝統的な闘牛があった!地元では2500人収容の市営闘牛場があるほどの大人気なのです。

 ウシといえば、イメージするのはホルスタインという白黒のウシ。実際に牧場にいってみると、いるのはホルスタインばかり。実はホルスタインは、乳牛として品種改良が進んだもので、闘牛用としても利用されている黒毛和種とは、まったく違うウシなのです。そこで、ホルスタインの乳搾りに挑戦!黒毛和種では、一日に子ウシが必要な5リットル程度しか出ないのに対し、ホルスタインから機械で吸い出されるミルクはあれよあれよという間に容器いっぱいたまり、1回で23リットルにも!

牛のゲップのニオイを嗅いでいる矢野さん  ミルクを絞り出し、お肉にもなって、人の役に立っているウシですが、実は、地球に悪影響を及ぼしていることが分かったのです!何を隠そうそれは、ゲ・ッ・プ。試しに矢野さんがそのニオイを嗅いでみたところ・・・曰く、「言葉ではとても表現できない」ニオイだとか。しかし、そのニオイが公害なのではありません。ゲップに混じって出てくるメタンガスが、地球温暖化の原因のひとつだったのです!メタンの温室効果は二酸化炭素よりはるかに大きく、ウシのゲップは世界中のメタンガス発生量の16%を占めているのです。

 平和な動物、ウシ。これがどうして闘牛の時だけ凶暴になるのでしょうか!?そこで、黒毛和種に秘められたパワーをチェック!相手は平和なウシの代表、ホルスタイン。30m競争、瞬発力競争、山登り競争など、数々の種目で対決!結果はもちろん全ての競技で黒毛和牛の勝ち!黒毛和牛は今でこそ肉牛ですが、もともと輸送や農耕に使われていた役牛のため、パワーがあるのです。

所のポイント闘牛に使われる黒毛和牛はホルスタインよりもパワーに優れている!


 そこでさらに、黒毛和種の群をよーく観察してみると、なにやら突っつき合っているではないか!どうやら群の中には強い・弱いの優劣があるらしいのです。広々としたエサ場でこそ、みんなで仲良くエサを食べているのですが・・・そこで、小さなエサ箱を巡って一頭づつ対決させてみました!すると、強いウシは延々とエサをはんでいるのに、弱いウシがエサ箱にやってくると、意地悪してまぜてあげないのです。ならば、群を全員対決させて、残ったウシは最強のウシということ。最強のウシは、集団で移動するときも、常に先頭にいます。ウシの群にはちゃんと秩序があったのです。そこで、矢野さんが考えたのは強い物どうし、いっぱい飲もう!という計画。ウシは霜降りになるためにビールをがぶがぶ飲んでいる姿がやけに印象的なのですが・・・ところがあらかじめ数日水を絶っておいたウシでも、口を付けようとさえしません。

舌を出してぶつかる下沖と井上牛  黒毛和牛をはじめウシのことをいろいろ学び、改めて宇和島闘牛場へとやって来た矢野さん。マタドールの姿もりりしく、闘牛士になるという夢はもうそこです。ところが、いまいちなにか雰囲気が違う・・・なんと、日本の闘牛は闘牛士がおらず、ウシとウシが戦う闘牛だったのです!
 
 
 
 
 
  
 
所のポイント日本の闘牛はウシとウシとの戦い!
スペインの闘牛とは根本的に違う!


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