昔から「冬至カボチャ」と呼ばれ、長持ちする保存食として冬に食されて来ました。そのカボチャが日本へとやって来たのは、意外に新しく、16世紀。ポルトガルの船にカンボジア産のカボチャが積まれていて、九州に流れ着いたのがはじまりだとか。カンボジア(カンボウチャ国と呼ばれていた)がなまって、カボチャになったと言われています。
そこで、矢野さんがカボチャを食べにカボチャの聖地・九州へ飛んだ!ところが、矢野さんを待ち受けていたのは、普段食べている西洋カボチャとはちょっと違う、日本カボチャと呼ばれるカボチャ。どこか水っぽい味がするのですが・・・なんと、西洋カボチャは水分が少なく、デンプンが多いため、ホクホクした感じがし、逆に、日本カボチャは、水分が多くデンプンの量が多いので、さらっとした感じで、煮崩れなどがしにくく、煮物向きです。
| カボチャには日本カボチャと西洋カボチャの二種類があった! |
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カボチャはウリ科の食物で、キュウリ・メロン・スイカ・ヒョウタンなどの仲間です。西洋カボチャ、日本カボチャの他に、主に観賞用のペポカボチャという種類もあり、ズッキーニもカボチャの仲間。基本的にはツルになる植物で、ビニールハウスでは立体栽培もありますが、普通は土の上に実を付けます。カボチャの実は花の根元に付いた子房が膨らんで大きくなって出来ます。
野菜といえば、魚ちゃんの「新妻りえのうふふ日記シリーズ」今回もカボチャ料理に挑みます!料理研究家の方の所にお邪魔して、早速調理開始。ところが、またもや怪しい包丁さばきが炸裂!カボチャの皮が堅くて切れない!一触即発の事態に、慌ててスタッフが止めに入った!そこで、皮の強度を測定してみることに。すると・・・トマト、キュウリ、カキ、リンゴを楽勝で越え、ニンジンやサツマイモをはるかに越え、野菜界ナンバーワンの堅さだということが分かったのです!
堅いカボチャの中でも特に堅いカボチャといわれているのが、その名もマサカリカボチャ。マサカリでなければ割れないというのでこの名前が付いています。そこで、マサカリカボチャをバイクや小型乗用車、トラックなどで踏んづけて耐久実験に挑戦!まず、バイクは楽勝でパス。ところが、小型乗用車では・・・あえなく惨敗!二台を残してカボチャは割れてしまいました。
そもそも、カボチャの皮が堅いのはいったいなぜ?電子顕微鏡で見てみると、皮に近い方はぎっしり細胞がつまっています。そこで、乾燥実験!ホウレン草、ダイコン、ニンジン、トマト、カボチャで対決です。5日間放っておいたところ・・・ダイコン、ニンジンなどがしおれてしまったのに対し、トマトとカボチャは全く変化無し!トマトは程なくしてダメになってしまいますが、さらにカボチャは2、3ヶ月も耐えることが出来るのです。カボチャは乾燥に耐えるために皮を堅くしているのです。
一般に、野菜はとれたてが旨い!といわれています。そこで、矢野さんは本場九州でとれとれのカボチャを食べることに。カボチャ畑に出かけ、その場で収穫し、バーベキューに。ところが、なにか味が違う・・・実は、カボチャは採ってから徐々にデンプンが糖分に変わっていき、一週間以上しないと甘くならないのです。冬至カボチャと呼ばれるのには、保存性に優れているということのほかにも、採ってから味が良くなるという意味もあるのかもしれません。
| カボチャはねかせた方がおいしい! |
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