今、大流行のヨーヨー!ただし、現代のヨーヨーはただのヨーヨーではありません。その名もハイテクヨーヨーと呼ばれる高度なメカニズムのヨーヨーなのです。しかし、今までのヨーヨーができる人なら簡単に扱うことができるというスグレもの。昔取った杵柄のお父さんも、ちょっと練習すれば、子供に見本を見せられるのです。
紀元前、古代の中国やギリシャですでに遊ばれていたヨーヨー。フィリピンでは狩りの道具としても使われていました。江戸時代には日本に伝わって「手車」と呼ばれていました。それがブレイクしたのが昭和の初め。以後、昭和50年代と現在で、合わせて3回のブームがあったのです。
その間も少しづつ進歩しているヨーヨー。現在のハイテクヨーヨーが昔のヨーヨーと大きく違うのは、下で空回りしている時間が長くなったこと。ヨーヨーが空回りするのは、軸にヒモが固定されておらず、先が軸を包み込むように輪になっているからなのですが、ハイパーヨーヨーでは、中にボールベアリングなどが入っていて、より抵抗が少なくなっているのです。しかし、さらに高度なメカニズムを内蔵したヨーヨーがあった!なんと遠心クラッチ付き!回転が速くなると、遠心力で軸を固定していたクラッチが軸をフリーにさせるのです。
| ハイテクヨーヨーは1分間に5000回転以上の高速回転! |
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より長い間空回りするということが、華麗な技を可能にしているのですが、究極の空回りヨーヨーを求めて、スタッフは様々に試作を繰り広げました。三角形、四角形のヨーヨー、重心が中にあるものや、遠くにあるもの、軸が細いものや太いもの、それら失敗作を乗り越えた末に、軸が細く、外側が重くなっている究極のヨーヨーが完成!オールアルミの素晴らしい質感。
何を考えたのか、宇宙空間でヨーヨーをしようとした人がいました。なんと、ナサのクルーがスペースシャトルでトライ!ところが、重力がないため、ヨーヨーが空回りせずにあっという間に戻って来てしまうんです。
ヨーヨーの達人になるため、矢野さんがトライしたのはモーションキャプチャーという人間の動きを線で捉える機械。名人の動きと比べてみると、なにやら腕が曲がってあらぬ方向にヨーヨーが振り出されているのが分かります。そこで、その動きを矯正するために訪れたのはスポーツ選手のプロテクターなどを作る会社!そこで作成した必殺のヨーヨー訓練ギプス。さっそくそのギブスで大訓練!
| 腕をまっすぐ振り下ろすのが長く空回りさせるコツ! |
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厳しい訓練に耐えた後、矢野さんがやってきたのはヨーヨーの認定会。様々な競技があるのですが、挑戦するのは空回りの時間を競うタイプのもの。ギプスの成果を試すべく、いざ挑戦〜!しかし、まるでダメ〜付け焼き刃ではどうしようもなかったようです。
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