寒い冬、こたつに入ってぬくぬく…。そんな冬の居間につきものなのがミカン。知らぬ間にたくさん食べてしまう不思議な果物、一冬に一家族が食べる量は、なんと21キロ。ミカンは日本人の魂です。
というわけで矢野さんが出かけたのは、日本一のミカン生産量を誇る愛媛県。丘陵地帯にミカン畑が広がるのどかな風景。そのミカン畑はとても勾配がきつく、簡単に人が登れないようになっています。それは、ミカンの木がより効率よく太陽の光を受けやすくするため。モノレールのようなミカン畑専用マシンに乗って、急勾配を登っていくと、ミカンの木がわさわさと茂っています。しかし、たわわになるミカンの実、それはどれも種がありません。いったいどうして種が出来ないのでしょうか?実は種なしミカンは交配によって種が出来ない性質の木を利用し、同じ柑橘類のカラタチに接ぎ木して増やし、育てているんです。
たわわに実るミカンですが、一本の木には、いったいどれほどの実がなるのでしょうか?そこで、樹齢30年の立派な木をまるごと収穫してその数をチェック!すると、なんと600個を越えるミカンが!一本の木に80キロ以上のミカンが成っているんです。
食べてみてときおりびっくりするのが、とても酸っぱいミカンが混じっていること。甘いミカンとすっぱいミカンを見分ける方法はあるのでしょうか?ミカンの色に関しては、やはり黄色い方が陽がよく当たっていて、甘いものが多いようです。その他にも、へたの大きさや、ミカンのなる場所によって、甘さは大きく異なります。しかし実際、私たちがミカンを買うとき、それが甘いか酸っぱいか、お店で見極めるのは非常に難しい。しかし、酸っぱいミカンを甘くする裏技があった!?それはミカンを揉むこと。おにぎり名人にミカンを10時間揉んでもらったところ、なんと本当にミカンが甘くなった!実は、揉むと酸っぱさの元であるクエン酸が減少し、相対的にミカンが甘く感じられるのです。
| ミカンを根気よく揉めば酸っぱさが減る!
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ミカンをたくさん食べると身体が黄色くなる…こんな噂を聞いたことがありませんか?そこで、白い肌がまぶしいうら若き乙女3人が毎日ミカン15個を2週間食べ続けるという、ちょっとかわいそうな実験に挑戦。悲壮な覚悟の末、もくもくとミカンを食べ続ける生活…すると、なんと本当に黄色くなった!ミカンに含まれるカロチノイドという成分が吸収され、皮膚の毛細血管に溜まって黄色く見えるというわけです。
| ミカンを超大量に食べると本当に黄色くなる!
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その昔、ミカンで車を走らせたことがある目がテン。ミカンの皮を手でつぶしてみると、ぴゅっと液体がとびだしますが、それが原料となったミカン油。リモネンと呼ばれる物質で、少し変わった性質を持っています。それは、動物や害虫がそれを嫌うということ。しかも、物を溶かす性質があるというのです。そこで、ミカン油をたくさん集め、発泡スチロールにかけてみると…なんと発泡スチロールが溶けた!
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