2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


Xマス間近! ロウソク  #509 99/12/05

 12月に入り、世の中はクリスマスシーズンに突入!恋人達の聖夜を演出するのに欠かせないのが、静かに揺れる美しいキャンドル。しかし、意外と知られていないのが、ロウソクとしての姿。今やイベントでしか使われなくなったロウソクですが、昔は立派な実用品でした。

燃える虫ロウソクアップ  この世界には、ロウという物質はありません。ロウというのは、難しく言うと常温では固体で加熱すると溶ける有機物、まあ、消化できない油のようなものの総称です。実際には、石油をはじめとしてクジラ、ハゼの木やウルシの木、キャンデリラ草など、動物や植物からも採取することが出来ます。中でも、ツタンカーメンの昔から伝統的に知られているのが、ミツバチのロウ、蜜蝋。働き蜂が巣を作るときに巣の内部を補強するために分泌するものです。そこで、超高級品の蜜蝋のかわりに、矢野さんがツノロウムシというロウを作る虫を集めて、虫のロウソク作りにチャレンジ!確かにツノロウムシは火であぶると溶けて…ぽたりと垂れる、いかにもロウなのは分かるのですが…小さな虫を千匹も集め、ついに虫ロウソク完成!


所のポイント虫からロウソクが出来る!

 
 ロウといえば、蝋人形。細かい細工がしやすく、時とともに味が出てくる性質は、蝋人形に最適なのです。芯を付けさえすれば、ちゃんと火がつきます。その他にも、ロウには便利な特徴があり、生活の様々なところで使われています。粘着性は、クレヨンや色鉛筆、接着剤に。防水性は、包装紙や紙コップに。保湿性はなんと化粧品に。口紅に芯を付けると確かに火がつきます。しかし、ロウ最大の特徴は、ある決まった温度で溶けるということ。それを利用して一家に必ずひとつはある「シャワーの温度調節器」に使われています。ロウが溶けたり固まったりして弁の開き加減を調節し、温度を調節するのです。

立ち上る巨大炎ローソク  世界に名だたるロウソクメーカーが日本にあります。それが亀山ローソク。2800種類もの膨大なローソクを前にして圧倒される矢野さん。ところが、よく見るとどれもこれも炎の大きさが小さい!実は、4センチ以上の炎のローソクは製造されていないのです。炎が大きくなると、炎の近くの空気は激しく温められるのですが、外側の空気はそれほどではありません。そこで、空気の乱流ができてしまい、すすが出るわ炎が揺れるわ、危険極まりないのです。しかし、超巨大で安全なローソクは必ず出来るはず!矢野さんが直径20センチの超巨大ローソク作りに挑戦!そこで、ガラス管で乱流を抑えてみたところ、なんと60センチの巨大炎が立ち昇った!
 
 
所のポイントロウソクの炎を4センチ以上にするのはなかなか大変!

 

 
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