ここ数年、釣り人にとって改めてブームとなっている魚、それがブラックバス。バス釣りのゲームソフトなんかも発売されて、今やブラックバス釣り人口は日本全国で500万人にも達していると言われています。しかし、いったいブラックバスとはどんな魚なのでしょうか?
ブラックバスという名前は俗称。正式には、オオクチバスという名前です。主な生息地は北アメリカの五大湖で、アメリカの代表的な淡水魚のひとつ。でも、もともと日本にはいない魚でした。1925年にアメリカに留学していた日本の大富豪が、ブラックバスに魅せられて芦ノ湖に放流したのが始まりなのですが、日本には天敵がおらず、とんでもないことになってしまいます。放流されたときはたった70匹だったのに、今や日本中どこでも見られるような一般的な魚になってしまい、以前から日本にいた魚を食べまくっているのです。
| 日本で敵なしのブラックバス・大繁殖!
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まずブラックバスは本当にそんな食性をしているのかチェックしてみることにし
ました。ブラックバスのいる水槽に、オイカワやスジエビ、タナゴにドジョウ、イ
モリといった、日本の河川にいるような生き物を放してみました。すると・・・な
んと大きな口ですべて丸飲み!ブラックバスはとてつもない食べっぷりです。
ブラックバスが多い湖のひとつ、琵琶湖に潜ってみると、そこらでブラックバスが泳いでいるのが観察できます。よく見てみると、普段、ブラックバスは集団行動をしているのですが、ある時、単独行動を始めました。岩・木・水草などの物陰に隠れ、じっと息を潜めています。いったいこれは?さらに見ていると、近くに寄ってきた魚をいきなりバクリ!ブラックバスは待ち伏せしていて、動くものに反応して飛びかかる性質があるのです。だから、釣りなどで使われるのは、ルアーと呼ばれる擬似餌。細かく動かすことによって、ブラックバスが反応するのです。
しばらく観察を続けていると、再びブラックバスが奇妙な行動をし始めました。なんと、ブラックバスがカメラに体当たりしてくるではありませんか!いったいこれはどういうこと?一度攻撃に失敗しても、幾度と無く攻撃を繰り返すのです。どうやら人間から逃げるためではないようですが・・・。ブラックバスの下に、なにやら白いものが!どうやら卵を守る行動のようです。実はブラックバスはオスが子守をします。その期間は何と1ヶ月も!卵から孵化して子供が大きくなるまで、外敵から守って育てるのです。
| ブラックバスはオスが子育てをする魚!
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矢野さんは釣り人を見ていてとあることを思いつきました。ブラックバスを釣ってはまた水中に戻してやっている釣り人達。キャッチ・アンド・リリースと呼ばれている西洋の習慣ですが、でも、釣った魚は食べてしまうのが、日本古来の習慣。そもそも、ブラックバスは食べても大丈夫な魚なのでしょうか?そこで恒例、新妻りえのうふふ日記の登場!慣れない(当たり前)ブラックバス料理に、三枚おろしも知らない魚住アナが挑戦!白身で小骨も少なく、スズキに似ていて、川魚の割りには臭みも少ないのです。さすがに本家のスズキにはかなわなかったようですが、とても美味しく頂けたようです。
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