2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー

賢く使おう夏の 冷蔵庫  #484 99/06/06

  6月、梅雨に活躍するのが冷蔵庫。カビや細菌から食べ物を守る手段として、一家に必ず一台はあります。しかし、冷蔵庫が家庭に普及したのはほんの30年ほど前のこと。高度経済成長時代には三種の神器と呼ばれて、まだ貴重品だったのです。
 
 そもそも、冷蔵庫はどうやって物を冷やしているのでしょうか?そこで、冷蔵庫の中身をのぞいて見ると、管とポンプによって出来ているのが分かります。管の中には、代替フロンなどの冷媒が詰まっていて、それがポンプによってぐるぐると回転しているのです。冷媒に圧力をかけて液体にしたり、気体にしたりして、温度を外に逃がし、中の温度を下げているのです。
 
冷蔵庫の中  チルドだとか、パーシャルだとか、よく分からない機能が多い最近の大型冷蔵庫。でも、家庭では、これらの機能が使いこなされているのでしょうか?そこで、家庭に突然訪問して、冷蔵庫をチェック!ところが、間違いが続出!現在、よくある冷蔵庫の区分けに伴う温度は、冷凍室はー18度、パーシャルはー3度、チルドは0度、冷蔵室は2〜4度、野菜室は4〜5度と多用。微妙にどれも違うんです。チルドはチーズ、納豆などの発酵食品を保存し、パーシャルは肉や魚を短期間保存するための場所。冷蔵庫の区分けにはちゃんと意味があるんです。
 

 
 
所のポイント冷蔵庫は整理整頓、区分けは正しく使いましょう!

 
持丸先生のイノシシ肉  凍らせて保存するため、一番長持ちする冷凍室。長持ちするからって、凍らせたまま、何ヶ月も入れっぱなしのもの、ありませんか?そもそも、冷凍室ではいったいどこまで保存できるのでしょうか?そこで、冷凍室に保存すること2年物のお肉をチェック!すると、驚いたことに、食べても平気だというんです。その秘密は、ぐるぐる巻きにされたラップと滅多に開けられることのない冷凍室にありました。冷凍室をひんぱんに開け閉めすると、外から湿気が入り込み、冷凍室内の冷気で冷やされて霜になります。ところが、その時、冷凍されている食品から一緒に水分が抜け出し、食品が乾燥しやすくなります。それを防ぐのがラップ。食品を乾燥から間守るのが、長期保存冷凍の秘訣なのです。
 
 
所のポイント冷凍するときは小分けにしてラップにくるみ急速冷凍!

 
 オゾン層破壊など、問題を引き起こした冷媒、フロン。冷蔵庫をはじめとして、クーラーなどにも使われています。現在は代替フロンが冷媒として使われていますが、完全なものではありません。そこで、空気を冷媒として使って冷蔵庫を作ってみたらどうなるでしょうか?しかも、動力源には矢野さんをはじめとする人力をチョイス!ラグビー部の大学生20人に協力していただき、1時間かけて圧力を充填!そして、ついにクリーンエネルギー冷蔵庫が日の目を見るときがやってきました!圧力を解放した瞬間に、30度以上あったクーラーボックスの中がなんと3度以下に!
 
 たかだかクーラーボックスひとつ冷やすために激しく消耗した矢野さん。でも、普段から使っている電気なら簡単。そもそも、昔の冷蔵庫は氷を入れて、その冷たさで冷蔵庫内の空気を冷やすというシステムでした。これなら、フロンも必要なく、氷を作るだけのエネルギーがあればいいことになります。そこで、要領よく氷を作り、節電につなげる方法はないのか・・・それがエコアイス。夜の余剰電力で氷を作り、昼間はその氷の冷たさで冷房を行うシステムなのです。
 

 
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