まさに山場!最後の砦!いざ、ススキの舟に!「カメラ、回りました。」とその時、向こうから「すいませーん」と声が。振り向く拙者と我ら撮影組の前になんと、その数、100はあろうかという同業の輩が!なんでもトレルとかトレンディとかいうドラマを撮っておるそうじゃ。8の組(編集部注:8チャンネルのことです)だと申しておったかのう。で、何やら若い娘が海岸をそぞろ歩くステキな画づらの中に、どうしても暴れる侍が、つまり拙者が映ってしまい、監督とかいふ御人がずいぶんと戸惑いを覚えていたそうじゃ。
しかし、こちらの撮影を止めるとは・・・拙者を何者か知らぬとみえる。怖いもの知らずとはこのことかとあきれてやったわ!むっふふふ。もちろん我ら一同声を合わせこう言ってやったわ!「どうもすみません!」とな。あっはっは。多勢に無勢、君子危うきに近寄らずじゃ!
もちろん、隙をついて撮影敢行!大成功じゃ!がしかし、世間は狭いのう、港はいくらでもあるのにのう!ご無礼いたす。
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拙者の体重はおよそ100キロ。それでも沈まぬススキの舟はすごいよのう!
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