放送内容

第1465回
2019.03.03
移住体験・山形県酒田市 の科学[後編] 場所・建物

 「移住シリーズ」第5弾!山形県酒田市の後編です。金丸慎太郎さんが移住体験プレゼンターとして、町の魅力を実際に住んで調査するこの企画。前回の移住した“いいねポイント”は、無料で泊まれる移住お試し住宅や、地元の人とのあたたかいふれあい。しかし、雪深く暮らしていくのに大変そうなのに、なぜ人々はこの街に惹かれるのでしょうか?さらに移住を続けると、今回も新たな魅力を発見。そして、思いがけない出会いが。なんと金丸さん、歴史ある伝統芸能に出演!?
 今回の目がテンは、注目の移住先、雪深き山形県酒田市の後編をお送りします。

先輩移住者に酒田の魅力を教わる!

 移住生活3日目。この日は、先輩移住者を訪ねるため漁港へやってきました。5年前、宮城県から酒田市へ移住してきた大竹さん夫婦。大竹は「庄内の魚は最高に美味しい、魚釣りをするのにパラダイスなんです」と言います。実はこの釣りが、大竹さん夫婦の移住のキッカケ。釣りをしに何度か訪れるうち酒田の海に惚れ、移住を決意。その後、地元の漁師に弟子入りし、趣味が仕事に。
 この日、酒田市の美味しい魚が食べられるイベントがあるということで、大竹さんに連れて行ってもらいました。冬の庄内を代表する寒ダラ。これを骨や内臓ごと味噌で仕立て、「寒ダラ汁」が食べられるお祭り。地元では「どんがら汁」と呼ばれ、鮮度が命の寒ダラを使ったここでしか食べられない庄内の冬の名物料理です。

 並ぶこと30分。待ちに待った寒ダラが。
 寒ダラを堪能したあとは、大竹さん行きつけの温泉へ連れて行ってくれました。実は酒田市では、活火山である鳥海山によって地下水がマグマの熱で温められ、市内には7ヵ所もの温泉が湧き出ているんです。

 食に温泉に、酒田市を満喫した金丸さんでした。

自撮りで酒田市の移住生活を調査!

 移住生活3日目を終えて、ここからは恒例のあの提案。相手の本音を引き出すため、自らカメラを回し、移住生活を撮影してもらいます。
 金丸さんがまず向かったのはビニールハウス。出会ったのは、「啓翁桜」という桜を栽培している農家の高橋正幸さん。啓翁桜は、冬に咲かせる桜として正月飾りなどに使われています。

 山に大きな畑があるということで、高橋さんと啓翁桜の畑を見に行くことに。金丸さん、畑で啓翁桜の枝を切るという貴重な体験をしました 続いて、高橋さんの友人、海鮮市場の菅原さんに会いに行きました。すると、寒ダラをおろしていただけることに。冬はタラの産卵の時期のため、白子の量が多くなるんです。さばいた白子は、湯引きしてそのままいただきます。

 次に訪れたのは、初日にご挨拶させていただいた池田さんのお宅。突然の訪問にも、とてもあたたかく迎えてくれました。ここでお茶を頂いていると、“ある提案”がありました。提案されたのは、池田さんが行っている下校中の小学生の見守り隊。こうしてカメラに収められたのは、地元の方の素敵な笑顔でした。
 そして、移住生活も残すところあと1日。金丸さん、お世話になった方々を料理でもてなそうと考えていました。作るのは、鯛めしと鶏の鍋。まずは、鯛めしの調理から。鯛をトースターで焼き、それを炊飯器に入れ、炊いていきます。そうこうしているうちに、続々とお世話になった方々が集まってきました。そして鶏鍋も完成し、いよいよ宴が始まります。こうして移住生活最後の夜は、ふけていきました。
 そして、お別れの日。1週間の移住生活を終え、スタッフが合流。金丸さん「雪が溶けるかと思うくらい心温かい人たちでした」と語りました。

酒田市の伝統芸能に出演!

 金丸さんが自撮り生活中に訪れた、酒田市黒森地区の納豆工場。酒田市の名物、塩納豆をいただくなか、社長の冨樫さんから、ある気になる情報が。それは、冨樫さんが座長を務めているという「黒森歌舞伎」。黒森歌舞伎とは、酒田市の黒森地区で行われている280年以上もの歴史を誇る農民歌舞伎。

 練習を見学させてもらうと、座長の冨樫さんから、「役者として歌舞伎に出ないか」と提案が。なんと!金丸さんに歌舞伎の出演依頼。本番は3週間後なので、再び酒田市へ行き、黒森歌舞伎に出演することになりました。真剣に動きを学ぶ金丸さん。果たして、無事本番を迎えることができるのでしょうか。
 黒森歌舞伎に出演するため、酒田市を再び訪れた金丸さん。演舞場では、着々と準備が始まっていました。金丸さん、まずは、舞台作りをお手伝い。公演は2時間後。急ピッチで、準備を行います。そして、雪舞う中、黒森歌舞伎が始まりました。
 会場には、先輩移住者たちが見にきてくれていました。釣りをきっかけに移住した大竹さん夫婦に、除雪ボランティアを一緒に行った山脇さん。
 物語は、孫を取り違えられた祖父の嘆きを描いたもの。金丸さんは、名裁きをする武将の家来を演じ、クライマックスのときに舞台に出ます。
 舞台裏では、おしろいを塗ってもらい、歌舞伎のメイクを施していきます。衣装を着て動きの確認。お神酒を飲み、気合いを入れ、いよいよ出番です。前から3番目の人が金丸さん。そして、演目が終わり、無事、演じきりました。