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■決勝の見どころ

 1月10日(月・祝) 国立競技場にて

第83回全国高校サッカー選手権大会は1月10日、決勝戦が行われる。頂点を争うのは鹿児島実業(鹿児島)と市立船橋(千葉)という東西の名門。選手のタレント、チーム力、そして大舞台の経験まで、すべての要素でほぼ互角といっていい。フィジカルの強さを全面に押し出して白星を重ねた鹿児島実業。一方の市立船橋は4試合中2試合あったPK戦をしのいできた。初の単独優勝を目指す紅の強豪か、2年ぶり5度目の選手権制覇に挑む青い名門か。高校サッカーの頂点を決める一戦は午後2時、東京・国立競技場でキックオフされる。

鹿児島実(鹿児島)VS市立船橋(千葉)

昨年夏のインターハイ3回戦では市立船橋が1−0で、2ヶ月後の全日本ユースは1次ラウンドで対戦して3−2で鹿児島実業が勝っている。今季は高校サッカーの3大大会すべてで対戦することになった両名門。この戦績が示すとおり決勝戦は接戦になることは間違いないが、勝負の分かれ目は両チームのFWが握っているのかもしれない。

市立船橋は全国随一といわれる堅固な守備陣が売りなのは周知の事実。鹿児島実業もクレバーなセンターバック岩下が束ねるDF陣も非常に高い完成度を誇っている。となると勝負どころはやはり後半。ここで相手守備の一瞬のすきをつく個人の力が大きな意味を持つ。鹿児島実業は得点ランクトップ(4ゴール)の独特のゴール感覚を持つ山下という切り札がある。市立船橋は高さの榎本、うまさの本山、そしてスピードの白山と多彩なアタッカー陣を有する。試合後半は両チームのアタッカーの動きに注目だ。しかも45分ハーフという決勝戦限定の時間も勝敗に影響する可能性も大きい。5年前は市立船橋が2−0で市立船橋に凱歌が上がっているが果たして今回はどうなるのか…。

鹿児島実 メンバー・フォーメーション    市立船橋 メンバー・フォーメーション

 

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