国見(長崎)VS鹿島学園(茨城)
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国見(渡邊主将・右)と鹿島学園(左) |
選手権連覇に挑む国見がどういうスタートをきるか。特に大黒柱・渡邉千真のプレーは興味深い。スペインに移籍した大久保、前回得点王の平山と過去に国見を優勝に導いたエースは、その年の秋にアジアユース、ワールドユースを経験。自分だけでなく周囲の選手をいかに使うか、という「大人のサッカー」を選手権本番で披露した。渡邉千真もこの秋にアジアユースに出場。同じような変化は十分ありうる。鹿島学園は2年連続で国見と対戦する茨城勢。初出場だが因縁めいたものがある。予想される相手の猛攻に耐えて、司令塔・鈴木からFW佐々木へのホットラインで先取点を奪えば勝機が開けそうだ。
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西武台(埼玉)VS大分(大分)
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西武台(左)−大分(右) |
両チームとも洗練された組織力が武器。西武台はボランチ黒岩を起点にパスを何本もつないでいくサッカーを、大分はFW朴のポストプレーから2列目の選手が次々と飛びだすサッカーを展開する。1点を奪って守るという堅実なサッカーより、2点、3点と相手より多くのゴールを挙げて勝利する試合を狙ってくるはず。前半の早い段階で得点が生まれれば、ともに多彩な攻撃パターンを持っているだけに「点の奪い合い」になる可能性も高い。また西武台・守屋監督、大分・朴監督とも戦術、戦略に秀でた指導者。試合の流れをガラリと変える選手交代やシステムチェンジも見逃せないポイントの一つだ。
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藤枝東(静岡)VS佐賀東(佐賀)
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藤枝東(左)−佐賀東(右) |
出場21度目の古豪・藤枝東に初出場の佐賀東が挑戦する。藤枝東は昨年からのレギュラー5人。初戦敗退した前回大会だが敗戦で得た教訓を糧により熟成されたチームに仕上がっている。特にエース赤星が中盤の底から前線に上がったときは得点の気配が漂う。中村、三輪の2トップと鈴木、閨谷の両サイドとのパス交換からリズミカルはアタックを見ることができるはず。一方の佐賀東もパスワークに秀でたチーム。素早くショートパスをつなぐダイヤモンド型の中盤が、チャンスを作り得点能力の高いFW松本にボールを送る。互いにアイデア豊かな見ていて面白いサッカーを見せてくれそうな試合になるはず。
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麻布大渕野辺(神奈川)VS玉野光南(岡山)
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麻布大渕野辺(左)−玉野光南(右) |
今大会では珍しい3トップの玉野光南に麻布大渕野辺がどう対応するかがポイント。玉野光南のMF田邉、松原から正確なパスが秋本を軸としたFW3人に供給されるはず。この2人をしっかりマークできれば麻布大渕野辺は持ち味の粘りを発揮できてペースを握る。前半を無失点で折り返して小川、平田の2トップとパスセンスのある渡辺のトライアングルで後半の勝負どころで決勝点を奪いにいきたい。逆に玉野光南は両ウイングが相手3バックの両サイドのスペースに走り込めればチャンスが増える。サイドでチャンスを作って中央の秋本、松原に折り返す形が作れれば試合の流れをつかめる。
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盛岡商(岩手)VS大津(熊本)
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盛岡商(右)−大津(左) |
両チームとも攻撃力が自慢のチーム。そして核となるストライカーがいる。盛岡商のエース福士はこの夏のインターハイで得点王に輝いた大会屈指の大型ストライカー。ゴールのチャンスを確かなシュート力で逃さない。しかも1試合で複数の得点を奪える。大津は2年生ストライカー坂本の力が大きい。スピード、テクニック、高さを兼ね備えた万能型FW。ゴールだけでなくポストプレーでチャンスメークもできる点が頼もしい。自らのプレーでチームを引っ張る福士か、仲間の力を引き出す坂本か。大黒柱が能力を発揮したチームがこの対戦を制するはずだ。
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福島東(福島)VS津工(三重)
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福島東(左)−津工(右) |
両チームともに4−5−1のシステムを採用するが、チームカラーは全く異なる。福島東は3年連続で選手権を経験するセンターバック大原を中心にした堅い守備が持ち味。津工は左のMF岩崎を起点にしたサイドチェンジが特徴だ。試合展開としては津工がショートパスの交換で攻めながら、福島東の4バックがはね返すという形になりそう。さらに福島東は選手権など全国大会では、リスクを減らしたカウンター狙いのサッカーを徹底してくる。特に今年はDFラインに自信を持つだけに初陣の津工としては先取点だけは与えたくない。
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東海大三(長野)VS多々良学園(山口)
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東海大三(左)−多々良学園(右) |
12年連続出場の多々良学園は今年も伝統の攻撃力を継承している。高さのあるダン、石田。そして大会ナンバーワンの決定力を持つ恵谷のFW陣は破壊力満点だ。ここに司令塔・平間と左サイドバック村上が、いいボールを供給できれば主導権を握れる。東海大三としてはいかに相手の攻撃を防ぎきるか。初戦突破には自分たちのリズムがつかめる試合中盤まで失点を許さないでいけるかがカギだが、県大会を6試合1失点で切り抜けた実績通りに戦えれば活路が開ける。しっかり守ってスピードある左MF林からチャンスを作りたい。
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秋田商(秋田)VS益田(島根)
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秋田商(左)−益田(右) |
出場34度を誇る常連校・秋田商に6年ぶりの選手権となる益田が挑む。秋田商はチーム全体が1年間のハードワークで、試合終盤でも衰えないスタミナを手に入れた。この武器を生かしてタイトなマークと豊富な運動量で主導権を握れるか。また熊谷、浜野と得点感覚の優れた2トップが機能すれば大量点の可能性も。対する益田は夏以降、組織力を高めてきた。カウンターをベースに布施、澄川広の2トップとトップ下の澄川大の3人が自在に動き回ってチャンスを作る。秋田商の運動量か益田の前線3選手か。どちらが持ち味を発揮できるか。
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羽黒(山形)VS城陽(京都)
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羽黒(左)−城陽(右) |
12月30日の開会式直後に行われる注目の開幕カード。両チームとも攻撃力が自慢なだけに激しく攻守が切り替わる展開になりそう。羽黒は4人のブラジル人留学生の個人技を軸に仕掛けてくる。外国籍の選手は同時に2人までしかプレーできないため元Jリーガーの本街監督がどのタイミングで交代カードをきるかも見どころ。城陽は鋭いドリブルを持つ森本ら2トップと2シャドーの4人が盛んにポジションチェンジを繰り返して相手のすきを見つける。スピード感あふれる攻めの応酬で会場が沸き返るシーンも多そうだ。
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韮崎(山梨)VS高知(高知)
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韮崎(左)−高知(右) |
韮崎が攻守にバランスのいい高知をどう崩すか。特に韮崎はインターハイ8強の原動力となった主将・山本、FW柏ら個人のスキルで局面を打開できる選手が前線にいる。ボールを受けた山本がサイドから積極的に仕掛けて小回りのきく柏がフィニッシュというパターンが出れば理想だ。逆に高知は県選抜に10人を送り込むなど全員が高いレベルでまとまっている。守備時は周囲に的確な指示を送り、ここ一番の場面では前線に上がってゴールを狙うリベロの稲田が軸。相手にすきを見せなければ自分たちの展開に持ち込める。
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北海(北海道)VS徳島商(徳島)
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北海(左)−徳島商(右) |
秋田商と並ぶ最多34度出場の徳島商に14年ぶり出場の北海が挑む。北海の特徴は強力なサイドアタック。FW満生のドリブルからチャンスが生まれる。左サイドは三浦がチャンスメークと左右の攻め手を持っているだけに、徳島商はフォアチェックで早めに相手の攻撃をつぶせるか。ストッパー津川を軸にしっかり守って点取屋の高木につなげたい。前線から最終ラインまでコンパクトな3ラインを形成する北海DF陣を突破するには、高木のスピードを生かした速攻が有効かもしれない。
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修徳(東京B)VS鹿児島実(鹿児島)
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修徳(左)−鹿児島実(右) |
強豪・鹿児島実の仕上がりが例年以上によさそうだ。DF陣をまとめる岩下を中心にフィジカル能力の高さを全面に出した当たりの強い守備とレフティーFW山下を起点にしたスピード感あふれる攻め。前回優勝の国見と同等の「強さ」を秘めている。秋は負傷者が多かったDF陣も順調に回復しており、つけいるスキは少ない。だが修徳はその少ない攻略のチャンスを得点に結びつける試合巧者なチームだ。ボランチ藤村の展開をガラリと変える一本のパスを伊賀、成毛の2トップが確実に得点に結びつける。一方的な試合にはなりそうにない。
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滝川第二(兵庫)VS星稜(石川)
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星稜(左)−滝川第二(右) |
1、2回戦の初戦では大会屈指の好カード。2年連続選手権ベスト4の滝川第二はFW岡崎を中心としたスピード感あふれる波状攻撃で立てつづけに得点を奪いにくるサッカーが身上。星稜は大会NO1レフティーの本田を中心にサイドや、中央からと多彩な攻撃を仕掛ける。9月の全日本ユース1次ラウンドでは国見から白星を奪うなど今大会でも上位レベルの実力を持つ。ポイントは2つ。滝川第二の敵陣に入った瞬間にスピードアップするサイド攻撃を星稜DFがどう対応するか。もう一つは星稜・本田がどの位置でプレーするか。本田はサイドバックからFWまで幅広いポジションをこなすため、試合を通じてマークなど警戒を続けないと試合の流れを奪われる。
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丸岡(福井)VS草津東(滋賀)
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丸岡(左)−草津東(右) |
3年ぶりに出場する草津東が13年連続出場・丸岡のDF陣をどう崩すのかがポイント。北陸の古豪はともに180cmの高さが武器の宇城、水上の両センターバックがチームの“売り”。これが福井県大会5試合を1失点で切り抜けた要因だが、草津東の攻撃の柱・梅川がどう攻略するかに注目したい。180cmの身長と合わせて柔らかいタッチでボールをコントロールする技術もある。この大黒柱をチーム側がどのように生かすか。1人の動きに他の10人が連動する独特の"ムービングサッカー"で数多くチャンスを作りだしたい。
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北越(新潟)VS那覇西(沖縄)
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新潟・河合委員長(左)−那覇西(右) |
新潟県中越地震で県予選が3週間中断。その試練を乗り越えた北越は細かなパスワークがチームの持ち味だ。那覇西としてはいかに相手のパスを寸断するかが、攻略の第一歩になる。センターバック安里を中心に北越のFW松田真にボールが渡ることを防ぎたい。もし松田真がボールキープした場合、スピードある片桐や技術のある松田竜、梁取らとのコンビで守備陣を崩される危険が生まれる。逆に高い位置でボールを奪えば那覇西は有利な展開になる。MF比嘉雄のスピードを生かした攻撃でエースの比嘉啓へのボールが多くなるからだ。
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前橋商(群馬)VS東海大仰星(大阪)
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前橋商(左)−東海大仰星(右) |
県予選で全国屈指のタレント軍団・前橋育英を倒した前橋商。180cmの糠谷を中心にした高さは、「空中戦」に強い守備や、セットプレーで威力を発揮する。東海大仰星としては「地上戦」で勝負。主将の大樫が左右に散らすフィードと、5人で構成する中盤の素早いショートパスで相手の先手を取りたい。1対1ではなく、2対1と数的優位を作って前橋商の4バックをくぐり抜けられればしめたもの。逆に前橋商は運動量に裏打ちされたプレッシングで相手の先手を取れれば後の展開が楽。セットプレーで先取点を奪ってリードを守るというトーナメント向きの戦いをするかもしれない。
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実践学園(東京A)VS済美(愛媛)
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実践学園(左)−済美(右) |
初出場同士の一戦だがチームカラーは対照的。実践学園は主将の鈴木を柱とした粘り強い守備からのカウンターが武器。済美はDFラインからビルドアップして相手を崩す。ポイントになるのが実践学園の4バック対済美の2トップ。実践学園の派手さはないが堅実で、ハードワークをいとわない守備陣の働きが激戦の東京都を勝ち抜いた要因。決してフリーにさせてくれる場面は多くないはずだ。済美は堀川、小笠原の2トップが互いに連動してDFラインの裏を取れればしめたもの。
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仙台育英学園(宮城)VS近大和歌山(和歌山)
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仙台育英(左)−近大和歌山(右) |
マイボールになると素早いパス交換からサイドアタックを行う仙台育英。一方の近大和歌山は左サイドに能力の高い選手がそろう。互いに持ち味が似通っているだけに、どちらがより多く自分たちの形でプレーできるかが勝敗の分かれ目になる。仙台育英はDF陣が近大和歌山の左サイド、DF桂木とMF山田の突破を防ぐことがペースをつかむことになる。裏を返せば近大和歌山は左サイドに活路を見いだして、エース吉田純につなぎたいということ。また仙台育英のFW大久保が投じる50m級のロングスローは一見の価値がある。
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矢板中央(栃木)VS鵬翔(宮崎)
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矢板中央(左)−鵬翔(右) |
勝敗ももちろんだが、このゲームでは鵬翔のエース興梠のプレーを注目するという見方もある。機敏な動きとセンスあふれるパス、シュート。国見・渡邉千真と並ぶ大会屈指の好選手がどんなプレーをするのか。チームとしても鵬翔は攻撃の選手がポジションにとらわれずに動き回るテンポのいいサッカーを見せてくれるはず。矢板中央は県予選4試合を無失点でくぐり抜けた4バックの出来がカギ。粘り強く鵬翔の攻撃をはね返せば、高さの青柳、スピードの山ノ井の2トップが"仕事"をしてくれるはず。
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富山第一(富山)VS広島観音(広島)
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富山第一(左)−広島観音(右) |
ともにチームの熟成度が高い。富山第一は明堂、河村の2トップの破壊力が抜群。この前線と周囲との連携もよく秋以降大きなケガ人もなし。78回、79回大会と連続して選手権4強入りしたときのような戦力の充実ぶりだ。広島観音もチームの一体感では負けてはいない。ボランチ松水を軸としたコンパクトな布陣で臨機応変に戦況に対応できる。選手権は初出場だが、全日本ユースは各地区のプリンスリーグが予選となって以降2年連続で出場している。注目選手がいなく地味な印象だが質の高いサッカーが見られる可能性は高い。
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各務原(岐阜)VS尽誠学園(香川)
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各務原(左)−尽誠学園(右) |
“サイド対決”を制したほうが試合を制する。両チームともサイドアタックが生命線だからだ。フラットに並んだMFの両サイド、左の持田と右の大山が俊足を生かして相手DFの裏を狙う各務原。同様に尽誠学園もボランチ大山とMFの林が左サイドで試合を組み立てる。となるとマッチアップする各務原の右サイドと尽誠学園の左サイドの攻防が試合の流れを文字通り左右しそうだ。この局地での戦いを制さないと後手を踏むことになり、苦しい展開に持ち込まれてしまう。
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東海学園(愛知)VS奈良育英(奈良)
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東海学園(左)−奈良育英(右) |
激戦の愛知を制した東海学園の「未知数」の可能性か、常連・奈良育英の「充実ぶり」か。東海学園は元JリーガーでJクラブユースでの指導実績がある鶴田監督が質の高いサッカーを指導したという印象。DF黒を筆頭に試合の流れを引き寄せる駆け引きなど戦術面で目を見張るものがある。だがこの初陣校同様、今年の奈良育英の仕上がり具合もある意味未知数な部分がある。インターハイを逃した夏以降、チームが一つにまとまった相乗効果で組織的なサイド攻撃など格段の進歩を見せており、本番までの伸び率も大きそう。どちらも大会の台風の目になる可能性を秘めている。
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青森山田(青森)VS米子北(鳥取)
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青森山田(左)−米子北(右) |
インターハイ2回戦の再戦となる因縁のカード。この夏は互いに4点を取り合いPK戦で米子北に軍配が上がった。米子北は前回大会から格段の進歩を遂げた印象がある。それは山根、渋山、ともに160cm台と小柄だが俊敏。相性のいい2トップが熟成された結果だ。青森山田も東北地区では最強の陣容を誇る好チーム。ともにワンラク成長してのリターンマッチは興味深い。ただ夏の対戦ではケガで出場していなかった青森山田のエースストライカー小澤が今回は万全の体調で試合に臨む。U16日本代表でも中心選手だった点取り屋の存在が試合の結果に大きく影響するはずだ。
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市立船橋(千葉)VS東福岡(福岡)
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市立船橋(左)−東福岡(右) |
この両チームは過去10年で6度の選手権優勝をなし遂げている。名実ともに全国トップクラスの名門対決は1、2回戦の初戦で最大の注目カード。今年の実績では市立船橋(インターハイ準優勝)と上回りそうだが、東福岡は1年生・棚橋らが台頭して攻撃陣がレベルアップ。伝統のスピード感あふれる攻撃が蘇りつつある。こうなると市立船橋のお家芸である鉄壁のDFがも際立ってくる。東福岡はこの青いカベを崩せれば勝機がグっと近づくだろう。逆に終盤まで市立船橋が凌ぎきれば、攻撃型の4バックにシフトチェンジして勝負を決める1点を奪いにいくだろう。
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