市立船橋の誇る堅守を星稜がどうこじ開けるかが見どころ。市立船橋は東福岡との初戦こそ1失点したものの、その後は連続完封と今大会もディフェンス力には伝統の重みが漂う。初めて国立の舞台を経験する星稜にとっては文字通りの「壁」になる。攻略のカギは大会ナンバーワンレフティー本田の"ひらめき"だろう。ここ2戦は左足の故障で満足なパフォーマンスは披露できていないが、随所で創造性あふれるプレーをみせている。市立船橋の左DF薬袋がオーバーラップした隙をついて活路を見出したい。
市立船橋はお家芸の「守り」よりも「攻め」に注目したい。今年は得点力不足が課題だったが、準々決勝で3ゴール。点を奪いにいく意図が込められた4−4−2でこの大会を戦ってきた成果が出てきている。もし1点を奪い取りたければ190cmのFW榎本を投入して、もう一つの伝統であるセットプレーから虎の子の1点を奪いにくるはずだ。
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