月島家の生け花は、家元である市松がいけた、あるいは市松が認める高位の師範がいけた、と仮定していけています。月島流の神髄「たゆたう、光と影」そして重厚感を表現できることを目指しています。
月島家の大広間にある床の間は、幅が2.5メートル以上あるかなり大きな床の間です。この空間にいける作品には、かなり力が入っています。
この作品では、イブキという高級花材を組み合わせ、インパクトドライバーで留めることによって独特の動きを出しています。第4話で、高井がももの本当の父親である、と判明する重要なシーンなので「重くのしかかる抗えない運命」を自然の圧倒的な美しさで表現しました。(大谷美香・草月流)