第8話
2018.8.29(水)
もも(石原さとみ)は兵馬(大貫勇輔)の生け花に魅了され、彼と交流を深める。兵馬は、ももが華道家として必要な“もう一人の自分”を失っていることを見抜いていた。彼はももに、それを取り戻すには、誰もいない場所に一人ぼっちで咲く高嶺の花の覚悟が必要だ、と助言する。
直人(峯田和伸)は千秋(香里奈)と親しくなる。商店街の人々は、千秋が直人の新しい恋人になるのではないかと盛り上がり、二人を結びつけようとする。そんな周囲の思いをよそに、直人は図書館で生け花の本を何冊も借りて、ももの苦悩を理解しようと読みふけるのだった。
ももとなな(芳根京子)の技量を見極める「俎上」の日を迎える。選ばれた6人の師範と市松(小日向文世)が、二人の作品を見て投票し、どちらが次の家元にふさわしいか決めるのだ。俎上に参加する師範はルリ子(戸田菜穂)の息がかかった者ばかり。ここまでは、ルリ子の策略通りだった。しかし市松は、ももとななが花を生ける様子を非公開にし、どちらが生けたのかわからない状態で作品だけを見て投票をする、と宣言。この方法では確実にななを勝たせることができないと、ルリ子は慌てる。見学に来ていた兵馬は、市松の狙いを察していた――。
花を生けながら、ななは龍一(千葉雄大)への思いを噛みしめ、ももは直人との日々を思い出してしまう。二人が生けた花は、対照的なでき上りだった。一方は絢爛豪華で鮮やか、もう一方は限りなく淡い色合い。師範たちの投票は3対3の同数に、最後に市松がどちらに票を投じるかで、次期家元が決定するのだが……。