氷川きよし ポップス挑戦で見えたもの語る「その人の感性で思いっきり表現していい」
8月28日(金)放送の『アナザースカイⅡ』では、歌手・氷川きよしの箱根の旅に密着。
箱根は、20年前にデビュー曲『箱根八里の半次郎』の撮影で訪れた思い出の地。以来、「10回以上は来ている」という。
当時、「着物の女性の演歌じゃないと需要が無いと言われている時に、男の子で本格的な演歌を歌ってるということで、売れないって思われていた」にも関わらず、デビュー曲は異例の大ヒット。しかし、実はデビュー前には様々な苦悩があったことを明かした。
デビュー前の苦悩
氷川がデビューしたのは、上京して4年近くが経った頃。「高校卒業後に上京して、1年経ってもデビューできずアルバイトの日々」を過ごし、「18歳からの西新宿での生活は長く感じました」と当時を振り返った。
「週に1回、演歌の師匠のお宅に土曜日通って、3人で競って誰が1番早くデビューできるか?」という状況のなか、「やっぱり皆さん上手いし、自分が1番上手く歌えなかったから、すごく焦りがあった」という。
焦りから他のオーディションを受けたり、ポップスでのグループ活動の誘いを受けたこともあったりしたというが、「せっかく教えてもらっているのに、恩義をちゃんと果たしてから自分のやりたいことをやったら良い」と思い直したそう。「歌の先生を裏切れなかった」と話した。
20年越しのポップスへの挑戦
「演歌で形になって、1曲でもヒット出したら、ポップスを出したい」と思い続けて20年、満を持して今年、初のポップスアルバムをリリース。昨年は日本武道館にて、デビュー20周年記念コンサートも開催した。
「演歌というイメージの中の氷川きよしが好きっていう人が多いと思う」と感じながらも、「これ(ポップスアルバム)にかけよう、自分の人生かけよう」「自分をもっと出してあげよう」と新たな挑戦に挑んだ氷川。「怖い以上に、すごいワクワク感」があったと話す。
「やっぱ演歌のほうがいいじゃんって言われたら、せっかく出したのにって思っちゃうし、いいねって思われるものにしたいから、何回も自分でも聴いて」作品を作り上げたという。
「自分だけが喜んでいれば良いっていうわけじゃない」「だから、そこの葛藤ですよね。2つ(演歌とポップス)をこれからもやっていきたいなと思うし、挑戦ですね」と語った。
“芸術にはルールがない”と気づいた
ポップスに挑戦したことで、「芸術はルールがないというか、その人の感性で思いっきり表現していいんだ」「魂の底から歌えるものを皆さんの心に届けていけたら、ジャンルは関係ないのかな」という考えに行き着いたという氷川。
「ポップス系を歌うことで、演歌の良さもすごくわかる。演歌を歌いたいってなる」と、演歌の良さも再認識したそう。
「幅広い世代の人に知っていただけるような歌手になりたいのが(デビューからの)目標だったし、それがやっと少しずつ近づいてきたのかな」「新しいことや風変わりなことをすると、色んなものが発生していろんな声が届きますけど、どれだけ言われても、自分は生きるんだからみんなも生きていこうよっていう存在になれたら」と今後の目標を語った。
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