Match7 決勝戦 | ||||
横浜国際総合競技場 12月16日(日) 19:30 キックオフ | ||||
2 | 1 前半 1 1 後半 3 2 合計 4 |
4 |
パラシオ(前半22分) オウンゴール(後半40分) |
得点 |
インザーギ(前半21分) ネスタ(後半5分) カカ(後半15分) インザーギ(後半26分) |
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戦評 |
南米の3連覇か?それともヨーロッパ勢の初制覇か? ACミランにとっては、2003年トヨタカップで、ボカ・ジュニアーズに敗れたリベンジを果たす絶好の機会。ともに国際大会での獲得タイトルは17の世界記録に並んでおり、この試合に勝った方が、本当の世界一のクラブとなる。 ボカ・ジュニアーズのキックオフで試合開始。 最初のシュートはボカ・ジュニアーズ。前半2分、左CKからゴール前へハイボールが入り、DFマイダナがヘディングシュート!ゴール左に外れる。 鉄壁の守備を誇るACミランは、立て続けにナイスディフェンスを見せる。 3分、ボカ・ジュニアーズFWパラシオがドリブル突破、DFカラーゼが体を入れてボールを奪う。 直後のMFバネガのドリブルも、MFガットゥーゾが体を張って攻撃の芽を摘む。 4分、ボカ・ジュニアーズはMFカルドソが中央をドリブル突破、そのままミドルシュート!ゴール右! ACミランの決定的なチャンスは前半5分、右サイドからのパスを中央で受けたMFセードルフ、ワントラップで最終ライン裏にスルーパス。そこへFWインザーギが走り込み、角度のないところから右足のシュート!惜しくもゴール左に外れる。 6分、ボカDFイバーラが自陣のゴール前でキープしようとするが、DFマルディーニが猛スピードでスライディングタックル。ボールは、ゴールラインを割るものの、マルディーニのプレーに会場が沸く。 10分、今度はボカ・ジュニアーズ。左サイドのFWパラシオからクロス。ゴール前のFWパレルモ! ヘッドで狙うが惜しくも合わない。こぼれ球をMFゴンサレス!このシュートはDFがクリア。 12分、ACミランMFセードルフがミドルシュート!これは、ボカDFがブロック。ボカはそこからカウンターで一気に攻め込み、FWパラシオからMFカルドソがミドルシュート! ゴール左に外れる。 19分、ACミランは右サイドのFWカカが中央へクロスを入れるが、つめていた二人には合わず、逆サイドにいたDFマルディーニまで届く。マルディーニがシュートを放つが、まるでパスだったかのようにペナルティエリア右でフリーで待っていたFWカカへつながる。FWカカの強烈なシュートは、ボカDFパレッタが体でブロック! 20分、今度はボカ・ジュニアーズ。右サイド、FWパラシオがドリブル。ACミランDF陣に阻まれるが、こぼれ球をFWパレルモ!ミドルシュートはGKジタの正面。 そして21分、ついに均衡が破れる。GKジダのハイボールをFWインザーギがヘディングで落とし、FWカカへ。FWカカは、中央から左サイドへ開きながらドリブル突破。ペナルティエリアに入ると左足でシュート!DFにブロックされるがこぼれ球を拾い、すかさずペナルティエリア中央へ。 待っていたFWインザーギがシュート!ACミランが先制する。 しかしわずか1分後、ボカ・ジュニアーズが追いつく。左CKをショートで出し、DFモレル・ロドリゲスがゴール前にピンポイントのクロス。飛び込んだFWパラシオがヘディングシュート!ボカ・ジュニアーズが同点とする。一瞬足りとも目が離せない展開が続く。 25分、ACミランは中央からMFガットゥーゾがドリブルで上がり、素早いスルーパスを送るが、中央のMFセードルフには届かない。 26分、ボカ・ジュニアーズ。左サイドからDFモレル・ロドリゲスがクロス。 ペナルティエリア中央、飛び込んできたMFゴンサレスがヘディングシュート!ゴール左に外れる。 27分、ACミラン。MFアンブロジーニの縦パスに、MFセードルフがワンタッチでFWカカへ。 FWカカがドリブル、ペナルティエリア内でDFパレッタに倒されるがファウルの判定はなし。 28分、MFセードルフが後方に戻し、MFピルロがダイレクトでクロス。ファーサイドで飛び出したFWインザーギにはわずかに届かない。 さらに29分、MFアンブロジーニが右サイドへパス。走り込んだセードルフがダイレクトで浮き球のクロス。ペナルティエリア中央に走りこんだFWインザーギ!ボカDFに後ろから倒されたようにも見えたが、ファウルの判定はなし。 32分、今度はボカ・ジュニアーズのチャンス。MFゴンサレスが右サイドからクロス。 FWパラシオとFWパレルモがペナルティエリア中央でDFと競り合い、こぼれたボールをフリーのMFカルドソが落ち着いてシュート!しかしDFボネーラがブロック。 36分、左サイドでボールを持ったFWパラシオがドリブル、緩急をつけたフェイントでMFガットゥーゾとMFアンブロジーニをかわしクロスをあげるが、味方には合わない。 40分、ACミラン。左サイドからのFKをMFピルロがペナルティエリア中央へクロス。 これはクリアされるが、こぼれ球を拾ったFWカカがふわりと最終ライン裏へパス。 FWインザーギがシュートを打つが、わずかにオフサイド! 41分、MFガトゥーゾのパスにFWカカがミドルシュート!しかしDFに当たりCKに。 44分、センターサークルあたりでボールを持ったMFセードルフ、ドリブルで持ち込み、ミドルシュート!これはGKカランタの正面。 ロスタイム、ボカ・ジュニアーズにチャンス。ACミランDFカラーゼが落としたボールに、すかさずFWパレルモが反応しワンタッチで、走りこんだFWパラシオにパスを送るががオフサイドの判定。 それぞれの持ち味を生かした一進一退の攻防が続き、まさに世界クラブNO.1決定戦らしい前半は、1−1で折り返す。 両チームともメンバーを交代なしで、後半のキックオフ。 最初のチャンスはACミラン。後半2分、FWインザーギが胸で落としたボールにMFセードルフ。 素早いパスをFWカカへと送るが、ボカDFがクリア。 続く左のCK、MFセードルフが高いボールを送り、MFアンブロジーニが頭で合わせようとするがGKカランタが飛び出してキャッチ。 そして開始5分で、試合が動く。ACミランに右サイドからのFKのチャンス。キッカーはMFピルロ。低いクロスを入れるが、MFアンブロジーニにジャストミートせず。そのこぼれ球を、すぐ後ろにつめていたDFネスタがダイレクトシュート!ゴールに突き刺さり、ACミランが勝ち越す。 さらに7分、ACミラン。中央にいたMFピルロから、右サイドのFWカカへ。FWカカはDFをかわし中央へ。しかしDFに囲まれ、左サイド後方にいたMFアンブロジーニへ戻す。 MFアンブロジーニのクロスはFWインザーギの手前でDFがクリア。こぼれ球を拾ったMFピルロがワンツーでペナルティエリアを抜け出そうとするが倒される。ファウルの判定はなし。 11分、右サイドのDFボネーラがペナルティエリア手前のFWカカにパス。FWカカはヒールでFWインザーギへ。ワンツーで抜け出したFWカカは、自らドリブルで切り込みシュート!DFに当たり、GKがキャッチ。 後半は防戦一方となっていたボカ・ジュニアーズだったが、13分に決定的なチャンスが訪れる。 ペナルティエリア手前から右サイドからDFイバーラが強烈なシュート!しかし左のポストを直撃! 16分、再びDFイバーラが右サイドをドリブル突破。DFマルディーニを抜き去って、中央にパスを送るが、MFピルロにカットされる。 ここからACミランがカウンターで追加点をもぎ取る。後半16分、MFピルロからFWカカ、MFガットゥーゾへいったんはたいて、左サイドに抜け出したFWカカがロングパスを受ける。 FWカカはボールをキープしドリブル。DFマイダナを一瞬にして抜き去り、左足で強烈なシュート。 GKカランタが伸ばした足に当たり、ゴール右へ転がり込んだ。一気に70メートルを駆け抜けたFWカカの豪快なゴールでACミランがリードを2点に広げる。 後半20分、足を痛めたMFガットゥーゾに代わり、MFエメルソンがピッチへ。 21分、ボカ・ジュニアーズに反撃のチャンス。左サイドからのFKをDFモレル・ロドリゲスがゴール前へ。GKジダが飛び出しパンチングでクリア。リバウンドを拾ったMFバネガがミドルシュート!DFアンブロジーニがブロック。 ここで、ボカ・ジュニアーズのルッソ監督が動く。 MFゴンサレスに代えて、MFレデスマ、FWカルドソに代えて、MFグラシアンを投入する。 そのボカ・ジュニアーズに再びチャンス。24分、ペナルティエリア手前でMFバネガが右足アウトサイドにかけたループパス。ここしかないという狭いスペースにFWパラシオが走り込みシュート!しかしゴール上!! その直後だった。ACミランはやはり一瞬のスキを逃さなかった! 26分、右サイドでロングボールを受けたMFセードルフが、ペナルティエリアのFWカカへゴロのスルーパス。走りこんだFWカカはダイレクトで、中央でフリーになっていたFWインザーギへ。これをFWインザーギが落ち着いて流し込み、ACミランが4−1とその差を3点に広げる。 29分、再びACミランにチャンス。FWカカがドリブル突破、ボカDFパレッタがファウルで止め、ペナルティエリアすぐ外、ほぼゴール正面の位置でFKのチャンス。 MFピルロが直接狙う!ジャンプした壁の足元を通すゴロのシュートはゴール左にわずかに外れる。 31分、ACミランは2得点をあげたFWインザーギに代え、DFカフーを投入。 ACミランにとっては計算通りの展開と思えたが、このメンバー交代の直後にアクシデントが。 32分、ボカ・ジュニアーズ。ペナルティエリア手前でFWパレルモがボールキープ、こぼれ球を狙ってMFグラシアンが詰めるが、そこにACミランDFカラーゼがタックル。 このプレーでDFカラーゼにレッドカードが出され、一発退場となる。 33分、ボカ・ジュニアーズ。ペナルティエリアすぐ外、右45度からのFK。 DFモレル・ロドリゲスが直接シュートを放つが、ゴール上に外れる。 34分、ボカ・ジュニアーズ。右サイドのDFイバーラがクロス。このハイボールにFWパレルモがヘディングシュートを狙うが、ACミランDFネスタが競り合ってクリア。 続く右からのCK、ハイボールに再びFWパレルモがヘディングシュート!ゴール前にたたきつけるが、GKジダがキャッチ。 36分、右サイドのMFバネガから左サイドのFWパラシオへサイドチェンジ。FWパラシオから中央に走りこんできたMFバタグリアがペナルティエリア外からシュート!GKジダがキャッチ。 38分、右サイドDFイバーラからのクロスをACミランDFがクリア。ペナルティエリア手前で浮いたボールに競ったFWパラシオが反転しながらシュート!これもGKジダが正面でキャッチ。 なかなかACミランゴールをこじ開けることが出来ない。 一方のACミランは38分、MFセードルフがボールをキープ、右サイドをオーバーラップしてきたDFカフーへパス。DFカフーが中央にクロス、どんぴしゃのタイミングで飛び込んできたFWカカがヘディングシュート!ゴール右に外れる!! 40分、ボカ・ジュニアーズに待望のゴールが生まれる。左CKから高いボールを入れ、DFパレッタが飛び込むが合わず。混戦から、パスを受けたMFグラシアンが強烈なシュート!GKジダがはじく。 再びMFレデスマがシュート!DFアンブロジーニの体に当たってゴールに入り、オウンゴールで1点を返す。(試合後、公式記録はレデスマのゴールに訂正)試合時間は残り5分、その差は2点! 41分、ACミランも攻撃の手を緩めない。FWカカが右サイドのDFカフーへ。DFカフーは、MFセードルフが上がってくるのを待ってパス。MFセードルフはワンタッチでFWカカへ流す。 FWカカとのワンツーから抜け出したMFセードルフがGKカランタと1対1になるが、これはオフサイドの判定。 42分、ACミランはそのMFセードルフに代え、MFブロッキをピッチへ。 43分、ACミランFWカカへのファウルで、ボカのMFレデスマがレッドカード、退場者を出し10対10となってしまう。そしてロスタイム表示は3分。 ロスタイム、ACミランがカウンター攻撃。右サイドをMFエメルソンが駆け上がり、ペナルティエリア手前でFWカカにパス。FWカカのシュートは、飛び出したGKカランタがブロック! わずかな残り時間も、ボカ・ジュニアーズは、ボールをキープすることが出来ずタイムアップ。 4−2で逃げ切ったACミランが2003年トヨタカップの雪辱を果たすとともに、17年ぶり4度目の世界一の座に輝いた。歓喜に酔いしれるACミラン、一方4失点を喫したボカ・ジュニアーズはピッチにひざを付き泣き崩れる選手の姿も。 決勝には、6万8263人が詰めかけ、史上最多の入場者数を記録。 大会MVPとなるトヨタアワードには、決勝で1得点2アシストを記録したACミランFWカカが選ばれた。また、アディダスゴールデンボール賞にもFWカカ。 アディダスシルバーボール賞には、ACミランMFセードルフ。 アディダスブロンズボール賞には、ボカ・ジュニアーズFWパラシオ。 FIFAフェアプレー賞には、浦和レッズ。 得点王には3得点をあげた浦和レッズFWワシントンが輝いた。 ◆ACミラン 試合後アンチェロッティ監督会見 ◆ACミラン 試合後インタビュー ◆ボカ・ジュニアーズ 試合後ルッソ監督 |