TOYOTAプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップジャパン2007

試合速報


Match6 3位決定戦
横浜国際総合競技場 12月16日(日) 16:00 キックオフ
エトワール・サヘル 2 1 前半 1
1 後半 1
2 PK 4
2 合計 2
2 浦和レッズ
フレジ(前半5分)
シェルミティ(後半30分)
得点 ワシントン(前半35分)
ワシントン(後半25分)

戦評    写真
選手交代
20 メリティ→7 シウバ・アウベス(後半12分)
28 ベンディファラー→26 ベン・ナスル(後半44分)
1 マトルティ→27 ジャウアチ(後半47分)
11 シュート 9
3 FK 21
7 CK 7
2 警告 2
0 退場 0
0 オフサイド 1
選手交代

Pos No 選手名
GK 1 マトルティ
DF 2 ゲザル
4 ファルヒ
11 メリアフ
13 フレジ
MF 18 トラウイ
19 ナフハ
20 メリティ
24 ナリー
FW 9 シェルミティ
28 ベンディファラー
控え選手
GK 16 タベト
27 ジャウアチ
DF 5 ジャマル
6 ベジャウイ
15 ヘミリ
21 ベン・モハメド
MF 14 サッコ
26 ベン・ナスル
FW 3 ジェダイエド
7 シウバ・アウベス
監督   マルシャン
 
Pos No 選手名
GK 1 都築龍太
DF 2 坪井慶介
5 ネネ
22 阿部勇樹
MF 3 細貝萌
6 山田暢久
13 鈴木啓太
16 相馬崇人
17 長谷部誠
FW 9 永井雄一郎
21 ワシントン
控え選手
GK 1 山岸範宏
DF 12 堤俊輔
19 内舘秀樹
20 堀之内聖
MF 14 平川忠亮
27 西澤代志也
30 岡野雅行
FW 18 小池純輝
監督   オジェック


戦評

アジア勢としても最高となる世界3位を目指す浦和レッズ、実に今シーズン52戦目となる最終戦。この試合を最後に、浦和レッズを退団するFWワシントンにとっては、これがラストマッチ。けがで欠場となったDF闘莉王に代わり、阿部がセンターバックに入り、MF山田がスタメン出場。対するアフリカ王者のエトワール・サヘルは、19歳FWシェルミティのゴールに期待がかかる。

  

試合は、エトワール・サヘルボールでキックオフ。

開始4分でいきなり浦和レッズがピンチを迎える。エトワール・サヘルのロングパスをFWシェルミティと競り合ったDF坪井がクリアしきれない。ペナルティエリアに入ったところで、DF坪井が後ろから倒してしまい、PKを与えてしまう。これで、坪井にはイエローカード。

前半5分、このPKをDFフレジが豪快に蹴り、GK都築が右手でわずかにはじくも及ばず。
エトワール・サヘルが先制する。

さらに10分、中央からMFメリティがミドルシュート!これは、ゴール右。

浦和レッズがチャンスを作ったのは19分過ぎ。
右サイドでFW永井から、パスを受けたMF細貝がクロス。FWワシントンがゴール前で待っていたが、サヘルDFにクリアされる。
23分には、FW永井が中央をドリブル突破、ミドルシュート!力が入らず、GKがキャッチ。

逆に25分、エトワール・サヘルが中盤で素早い飛び出しからボールを奪う。
右サイドのMFメリティがシュート。GK都築がパンチングでクリアする。

30分を過ぎると、ようやく浦和レッズは頼みのFWワシントンにボールが集まり始める。
31分、ペナルティエリア内での競り合いから、こぼれたボールにFWワシントン!
詰めるが、サヘルDFが身を挺してクリアする。
33分、ペナルティエリアのFWワシントンを狙ってロングボールを入れるが、FWワシントンはサヘルDF陣の徹底マークにあい、ボールをトラップできない。

  

しかし、その2分後に待望のゴールが生まれる。
35分、右サイドのMF山田がクロス。こぼれ球を拾ったMF相馬が左サイドからクロス!
このカーブがかった高いクロスに、誰よりも高くジャンプしたFWワシントンがへッド!!
ゴールネットに突き刺さり、浦和が1−1の同点に追いつく。

これで勢いに乗った浦和レッズは37分に、連携プレーからゴールを狙う。右サイドからMF鈴木啓太がクロス、こぼれ球を拾ったMF相馬が左サイドをドリブル突破。
ペナルティエリアのFWワシントンへパス。
FWワシントンはDFを背負いポストとなって、走り込んできたMF細貝がシュート!
これはDFに阻まれる。

  

40分、右サイドのMF山田のスルーパスにFW永井、MF長谷部へとつなぎ、FWワシントンが振り向きざまのシュート!これは、クロスバー!
跳ね返ったボールをMF鈴木啓太がシュートするが、枠の外。

43分、エトワール・サヘルが反撃開始。
右のCKからファーサイドへのハイボール、これをDFフレジがへディングシュート!
これはポストを直撃!リバウンドをGK都築が押さえる。

さらに45分過ぎ、エトワール・サヘルが、ゴール前にあげたロングボールにGK都築が飛び出す。すかさず、FWシェルミティが体を入れ、角度のないところからゴールを狙うが、DF坪井がブロック。1−1で前半を折り返す。

ともにメンバー交代なしで、後半のキックオフ。
開始早々からエトワール・サヘルが、攻めの姿勢を見せる。左サイドのロングスロー、ゴール前に入れるが浦和レッズDFにクリアされ、こぼれ球をMFナリーがドリブルで切れ込んでいくが、これも浦和DFがクリアする。

2分には、ゴール中央で、MFトラウイがミドルシュート!これは枠を大きく超える。
4分、右サイドからDFフレジがドリブル突破しオーバーラップ。ゴールラインぎりぎりから、ラストパスを中央へ。これをMFメリティがシュート!ゴール上に外れる。
6分、MFメリティのパス受けたMFナフカ!このシュートは浦和レッズDFがブロックする。

エトワール・サヘルは、13分にMFメリティに代えて、FWのシウバ・アウベスを投入し、勝ち越しを狙う。その直後、FWシェルミティが、態勢を崩し反転しながら、最終ライン裏へ走り込んだシウバ・アウベスへスルーパス!決定的なチャンスへは結びつかないものの、ゲームは次第にエトワール・サヘルのペースとなる。
15分、右サイドからのFKのチャンス。ゴール前へのハイボールをDFフレジがバックヘッド!
このシュートは、ゴール上。
18分、今度は左サイドからのアーリークロス。ゴール前で待っていたFWシェルミティがシュートの態勢。しかし打てず、こぼれ球をFWベンディファラーがシュート!DFがなんとかクリア。

後半は防戦一方となった浦和レッズ。22分に、ドリブルで駆け上がったMF細貝がミドルシュートを放つが枠の外!ほとんどチャンスらしいチャンスもなかった浦和だが、セットプレーを確実にゴールへと結びつけた。
25分、MF相馬が左サイドから、クロスを入れる。これをサヘルDFの手に当たりFKのチャンス。
ペナルティエリア左外、ほぼゴールラインからのFK。蹴るのはFW永井!ゴール前へ高いボールをあげ、FWワシントンがヘディングシュート!気迫のこもったゴールで、浦和レッズが逆転する。


大喜びのワシントンは、ユニフォームを脱ぎサポーターのところへ一直線。イエローカードのおまけも。


まずは同点に追いつきたいエトワール・サヘルは27分、左サイドのMFメリアフのクロスに、FWベンディファラーが頭から飛び込むが、惜しくも届かない。
そして、30分。エトワール・サヘルにとっては待望のゴールが飛び出す。19歳FWシェルミティが、DFネネをフェイントでかわす。さらにDFがつめたところで、FWシェルミティは倒れ、こぼれたボールをGK都築が飛び出してキャッチしようとするが!すかさず立ち上がったFWシェルミティが、体を張ってボールを奪い、無人のゴールへ流し込む。浦和レッズにとっては、痛恨のミスから同点に追いつかれる。

3位決定戦は延長戦がないため、残された時間はあと15分。
後半32分、浦和レッズ。右サイドからFW永井のFKにMF阿部がへディングシュート!
これは、GKマトルティが横っ飛びでセーブする。

34分、エトワール・サヘル。再びFWシェルミティ!右サイドから中央へドリブルで攻め込み、ペナルティエリア直前でMF鈴木啓太をかわしてスルーパス。走りこんできたFWベンディファラー!
絶好のチャンスだったが、ゴール上にふかしてしまう。
39分、左サイドからアーリークロスにFWベンディファラーが飛び込むが、浦和DFが体を張ってクリア。

対する浦和レッズは45分、FW永井の左CKに、FWワシントンがヘディングシュート!
GKマトルティがパンチングでかろうじて逃れる。

ロスタイムの表示は2分。ここで、エトワール・サヘルは守護神マトルティに代え、控えGKのジャウアチを投入。PK戦をにらみ、チュニジアではPK職人と呼ばれるジャウアチの起用は吉と出るのか?試合は2−2のまま、PK戦へと突入した。

PK戦は、先行が浦和レッズでスタート。

浦和レッズ1人目 ワシントン ゴール左隅に決める。
エトワール・サヘル1人目 ナフカ × ゴール左隅を狙うが、ポスト。
浦和レッズ2人目 阿部勇樹 GKが飛んだところを、ゴール正面に決める。
エトワール・サヘル2人目 ゲザル ゴール右隅に決める。
浦和レッズ3人目 永井雄一郎 ゴール右上に決める。
エトワール・サヘル3人目 ベン・ナスル ゴール右に決める。
浦和レッズ4人目 細貝萌 GKの手をはじくが、ゴール左上に決まる。
スタンドで見守る闘莉王も思わずガッツポーズ!
エトワール・サヘル4人目 トラウイ × タイミングをずらし正面に打ったが、
GK都築が横っとびした足に当たりセーブ!


浦和レッズがPK戦を4−2で制し、アジア勢として最高の世界3位に輝いた。
試合後には、号泣するワシントンの姿も。スタンドから降りてきた闘莉王も合流し、
年間52試合を戦い抜いた満身創痍の浦和レッズがようやく安堵の表情を見せていた。



◆浦和レッズ 試合後オジェック監督会見
◆浦和レッズ 試合後インタビュー
◆エトワール・サヘル 試合後マルシャン監督会見

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